エンドゲーム・スタディ /綿レイニ 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)真名進之介(まな しんのすけ)…カードゲーム研究会会長。資産家一族の三男。
(受)大木明日夢(おおき あすむ)…あすくん。大学2年生。彼女いない歴20年。
<あらすじ>
大学でカードゲーム研究会に所属する明日夢は、うっかり100万円の借金をつくってしまい、資産家の三男である研究会会長・真名にお金を貸してもらうことに。身体で返す約束をした明日夢でしたが、真名にその日のプレイを運に委ねるカードゲームを持ちかけられます。
<感想>
あすくんの運命を左右するカードは架空のゲームらしいのですが、これがふたりの距離感とうまいこと絡み合っていてまるで実在しているかのように思えてきます。チョロいんだけど意外と勝負師なあすくんと、体だけの関係を楽しんでいるように見えて実は恋愛には堅実だった真名さんとのかけ引き(?)もおもしろかったです。
まず真名さんのお友達ふたりが実にいい人たちで感動しました。いい人といっても特別大人びている、とかではなく、真名さんと3人等身大で自然体な付き合いをしてきた歴史を感じます。偏見がない、というのはこういう人たちのことをいうのかな、と彼らのふざけ合いを見て何度も思いました。
絡みシーンは初心者のあすくんにはけっこうハードなことをしている気がするのですが、真名さんが優しい(でも容赦はしない)のとあすくんがかわいくてたっぷり萌が詰まっていました。修正の上からたまに入るお顔もかわいい。
ゲイの真名さんとノンケのあすくんの気持ちのすれ違いなんかも言葉の端々に現れていて、すごく丁寧に描かれている印象でした。こういう、掘り下げ方はあっさりなんだけどキャラのちょっとしたセリフなどに過去や人間性が感じられる描写が大好きなんです。おかげでとても良いBLを読んだな、という読後感。恋愛とゲームが本当はものすごいバランスで成り立っている気がします。何度も読み返したくなるお話でした。
最後に、描き下ろしの「あすくんの気持ち」について。私も最初は真名さんと同じく数字の意味を考えていたのですが、ラストで明かされたマークの方に意味があった、という解釈で合っていますでしょうか??自信がないので詳しいお方がいらっしゃいましたらぜひ教えていただきたいです……!
<オススメ>
・資産家一族のカードゲーム研究会会長×うっかり借金苦のチョロ後輩。
<関連作品>
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