アンタ、ヨーコに惚れてるね! /でん蔵 【漫画感想】
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表題作3話+『かわいい君に夢中なの』(前後編)の2作品が収録されています。それぞれに描き下ろしがあり、カバー下では表紙のその後と各キャラクターのイラストが見られました。
『アンタ、ヨーコに惚れてるね!』(表題作)
<登場人物>
(攻)浜崎渚(はまさき なぎさ)…大学生。幼い頃、「ヨーコ」に初恋。
(受)洋(よう)…バーのマスター。元女装美人のヨーコ。
<あらすじ>
幼い頃、父親に連れて行ってもらったクラブで女装美人のヨーコに恋をした渚。家の事情で離れ離れになってしまったものの、大学生になった渚は自力でヨーコを見つけ出します。現在は女装をやめバーでマスターをしている洋は、渚に諦めさせるため強引に誘いをかけてみますが、渚のリアクションは予定外のもので……。
<感想>
ついあの曲を口ずさみたくなる、雰囲気のあるお話でした。さらにヨーコさんがいたクラブは「玉突き」、洋さんのバーは「港」だったりとお店の名前がどうにもツボで、見るたびに感心しつつ笑いがこみ上げてきます。
表紙のキレイなオネエ様、時が経って女装をやめても洋さんは艶っぽくてむしろかっこよさが増していました。これが大人の色気というものなのでしょうか。ほんの少しもっさり感のある長めの髪がこんなに似合うお方はそういらっしゃらないと思います。
そんなヨーコさんに初恋を捧げ、大学生になってから再会した渚くん。手は出してきたたのに付き合ってはくれない洋さんに対し、めげずにアピールし続ける渚くんはなかなかのものだったと思います。初心な年下健気童貞の皮を被った執着絶倫攻なのでは……?初めての洋さんとの絡みであんなにスパークしてみせつつ同時に涙してしまうなんて、なんて恐ろしい童貞。洋さんが絆されるのも納得です、初恋の執念を感じました。
出版社あらすじに描き下ろしは「3本立て」とあり、3つ目は何かしらと思っていたら「常連さん」と「先輩」のお話でした。渚くんと洋さんのうしろで何気に強力な存在感を放っていたふたりが気になっていたので、嬉しかったです。常連さんの手の血管の迫力に本気が表れているようで、見入ってしまいました。
『かわいい君に夢中なの』
<登場人物>
金城銀(かねしろ ぎん)…高校1年。超美形。
河合遥(かわい はるか)…高校1年。野球部。丸刈り。
<あらすじ>
高校生になり野球部に入部したものの、中学とはまるで違う雰囲気に戸惑う遥。ロッカーの前で泣いていると、同じ学年の銀に声をかけられます。銀のあまりの綺麗さに翻弄される遥は、銀に気に入られキスをされてしまいます。
<感想>
中学では楽しかった部活が高校では一変してしまった河合くんの境遇がかわいそうでした……。そこへ新たな青春の訪れとばかりに現れた超美形の金城くん。「金城銀」という名前がとてもしっくりくる、華やかかつかなり腕っぷしの強そうなお方でした。
金城くんと仲良くなったがために酷い目にあってしまった河合くんでしたが、金城くん(と佐々木くん)が味方になってくれればこの先は怖いものなしな気がします。
それからこちらのふたりは攻受はっきりするところまでいかなかったんですが、本当になかったっけ??と何度も確認してしまうほどに絡みが濃かったです。互いを気遣いながらの初々しくて甘酸っぱい雰囲気も確かにあるのに、すごいものを見せていただいた気分です。
描き下ろしでは金城くんの思い切りのよさに、私も河合くんの眼鏡のお友達と同じ状態になっていました。その後の土下座も見てみたかったです。金城くんが想像以上におもしろい人でさらに好きになりました。
<オススメ要素>
・初恋大学生×「港」の(元)ヨーコ。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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