<登場人物>
天海しずる(あまみ しずる)…介護福祉士。人見知り。大柄高峰優利(たかみね ゆうり)…大学中退。訳アリ。
<あらすじ>
深夜の海に入水していく優利を発見し、初対面にもかかわらず自宅まで送り届けたしずる。過去に亡くなった友人と優利を重ねたしずるは、自分に優利を養わせてほしいと頼み込みます。<感想>
傷を負った人たちが身を寄せ合い、ひっそりと生きている様子を眺めさせてもらっている……そこに救いを期待していいのかにすら迷いを覚えてしまう、濃厚なドキュメンタリーに浸かっていたような気分です。大人になれば誰もがトラウマのひとつやふたつ抱えているものですが、自分の傷ははっきりコレ、と言い切れるレベルのしずるに対し、トラウマとして刻まれるありとあらゆる事柄を経験してきたと思われる優利さん。親切なしずるへの口の悪さも、失うもののない人の感じがすごくにじみ出ています。
そんな優利さんが終盤ではしずるの秘密に激怒したり、ポン太を死に物狂いで探すようになったのは、少しは生への執着が芽生えてきたと捉えてもいいでしょうか。こちらはもうなんでもいいから救いになる要素を見つけたくて必死です。
二人と一匹はまだ出会ったばかり。そこへさらに新たな出会いが呼び込まれ、これから彼らの世界は広がっていくでしょうか。団体の皆様も絶対いいキャラしてそうな雰囲気なので、そちらも楽しみにしつつ続きを待とうと思います。
<オススメ>
・トラウマ持ち同士のヒューマンドラマ。<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)DMMブックス【電子限定かきおろし漫画6P付】

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