不屈のゾノ /しっけ 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)出戸晃(でと あきら)…デト。高3。イケメン。節約生活中。
(受)花園真澄(はなぞの ますみ)…ゾノ。高3。ピンク髪。
<あらすじ>
節約生活中の出戸は、購買で値引きになったパンをめぐり、不穏な噂のあるヤンキー・ゾノに喧嘩を売ります。毎日負けてばかりだったものの、ゾノは首を触られるのが弱点だと知った出戸。隙をついてゾノの首元を狙いますが、ゾノの声を聞いているうちにおかしなスイッチが入り下半身が反応を始めていました。
<感想>
真面目くんとヤンキーくんが喧嘩しつつも気づけば仲良くなってたパターンかな、と思いきや、少しずつ明かされていくゾノの事情に、一筋縄ではいかない青春を感じました。学校での出会いは最悪でしたが、デトは度胸のある頼りがいのある人だし、ゾノなんて知れば知るほど抱きしめたくなるかわいいお方で、魅力たっぷりなお似合いのふたりでした。
どんなに負け続きでも、値引きカツサンドの恨みを忘れずゾノに立ち向かっていくデト。たまたまゾノが首を触られたときに出した声があまりにも色っぽくて、ゾノの首元を攻め始めたデトの方が暴走しかける展開は青春BLという感じで楽しかったです。
ゾノのことが気になり始めたデトでしたが、そこで明らかになるゾノの家庭環境。これがなかなかに重くて痛々しく、でも同時にゾノのゆるふわ趣味なんかもわかってきて、シリアスとファンシーが同居するゾノに一気に心をつかまれてしまいました。勘違いしつつもゾノを否定しないデトにも優しさを感じます。
ゾノを守ろうとしたデトもかなりの仕打ちにあってしまい、そこはかわいそうな展開だったものの、おかげでふたりの関係は盤石になった様子。ふたりでモコモコの部屋着に身を包んでの初エッチなんてもうかわいいのなんの(なんだかんだでデトが着てくれたの、ゾノは嬉しかったんじゃないかな……)。卒業式から2年後のふたりが当たり前に幸せに暮らしていたのには涙が出そうでした。
不遇な子供同士が手を取り合って自立していく過程には読んでいてダメージもたくさん負いましたが、そのぶん今のふたりが幸せでいてくれる姿にとても救われました。描き下ろしでのデトのプレゼントが男前で、ゾノの気持ちを考えるたびによかったねという思いでむせび泣きそうになります。
<オススメ要素>
・貧乏イケメン×秘密のあるヤンキー。
<関連作品>
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