人格の多いBL4選 【漫画2小説2】

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 1人の人間なのに好きな相手を取り合ったり、もしくは何の自覚もなく気がついたら恋人になっていたり……葛藤する本人を支えてくれる相手がいると、より萌を刺激されます。
 そんなファンタジー寄りの多重人格設定が大好きなのでたくさん集めているつもりだったんですが、これが案外少なくてびっくりしました。
(※ここに挙げることで内容のネタバレになってしまうものも含まれています。)



『偽りトライアングル』 /nico

 二重人格攻と受の「バレたら地獄の三角関係」(帯より)、多重人格モノの王道を楽しめました。痛々しい場面もありますが、受の太一が明るいのでそんなに重い雰囲気を引きずらずに読めました。



『おれ、被害者』(鹿島くんの知らない日常) /木村ヒデサト

 激しいネタバレになってしまうんですが、短いお話ながら1人の中にこんなに多くの人格がいるお話を読んだのは初めてでした。見せ方というか切り口が他にない感じがして、とても印象に残っています。



『彼の愛した翠色』 綾ちはる(著)/松岡なお(イラスト)

 読んでいる最中はなんとか堪えていた涙が最後の最後で決壊しました。もう表紙を見ているだけで泣きそうになります。かわいそうな過去描写もありますが、どこまでも優しくていいお話でした。



『兄弟―夏―』 丸木文華(著)/丸木文華(イラスト)

 「兄弟」に続くシリーズ2作目で、こちらはメインの弟×兄以外の人物で二重人格者が登場します。そのおかげで禁忌の兄弟愛に加え、ちょっとしたサスペンスも味わえました。



 多重人格といっても、体をのっとられていたとか、魂がふたつあったとか、単に裏表が激しい性格だった、などを除いた、いわゆるホンモノを探すとなると意外と骨が折れました。前世の記憶は人格のひとつに入るのか……?などとどうでもいい疑問に悩まされています。



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