焦がれ王子のジレンマ /青梅ななせ 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)ラシード…α。イズディハール国第2王子。

 (受)悠人(ゆうと)…Ω。大学生。


 ヘイダル…α。ラシ-ドの異母兄。イズディハール国第1王子。


<あらすじ>

 大学生の悠人は騙されて高価な壷を買ってしまい、借金まみれに。闇オークションへと売り飛ばされた悠人は、イズディハール国の第2王子ラシードに落札されます。
 ラシードの愛人として異国で暮らすことになった悠人。ラシードからの一方的な扱いに納得がいかず、王子の権力を使わずにありのままの自分で勝負してみろ、と啖呵を切ります。


<感想>

 コメディなノリで闇オークションへと売り飛ばされ、異国の王子様の愛人にされてしまった悠人。騙されて壷を買わされたり、キスはあっさり受け入れてしまったりと流され受な印象でした。けれど、後半で好きになったラシードのため、ヘイダルにはっきりとものを言う姿はかっこよかったです。

 悠人が闇オークションに出された時の格好や、ラシードのところに来てからの愛人用(?)と見られる衣装がなんともエロく、悠人は基本ずっとそんな格好で出歩いているのでなんだかシュールな雰囲気でした。そのせいか、悠人が他の愛人やラシードの兄との確執に巻き込まれていく中でも、重い感じにはなりません。

 意外にもラシードが愛人にすぐに手を出すタイプではなかったので、ふたりが本番を向かえ、番になるのは最後の描き下ろしまでお預けでした。オークションでの様子や、ラシードとのキス、危うくヘイダルの手に落ちそうになったときの悠人がとても色っぽかったので、ラシードと結ばれるシーンをもうちょっとじっくり見たかったです。

 オメガバースならではのヒートや抑制剤は出てきますが、Ωである悠人が世間で差別されている描写はほとんどなかったので、そこはとても読みやすかったです。発情期や番という設定は好きでも、Ωへの差別概念が苦手な私にとってはありがたかったです。


<オススメ要素>

・ライトなアラブ+オメガバース。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)
Renta!/
BookLive!/
コミックシーモア/
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