<登場人物>
(攻)亡者…冥府へ行けず、行き場を失った無縁仏の集合体。イオの旦那様。(受)イオ…ケイの兄。行商人の息子。亡者への生贄。
<あらすじ>
幼い頃に両親を亡くし、妹と二人だけで生きてきた兄のイオ。引き取られた村の因習により妹が生贄に選ばれたものの、イオが身代わりとなり亡者に嫁ぎます。<感想>
『冥婚の花嫁』でイオが亡者様に嫁入りした後の、ラブラブハッピーな日常がぎゅっと詰まった短編集でした。前作ではさすがのR指定という感じの壮絶な馴れ初めが描かれていましたが、こちらは安心安全の全年齢、幸せの宝箱のような一冊でした。旦那様が実はいろんな姿になれたり、思っていた以上にイオが力持ちだったりと、それぞれのキャラクターが深堀りされた描写がたくさんあってどこを読んでも萌えます。きっとこうやって旦那様とイオは少しずつお互いを知っていったのですね。
たまに過去のことや、知識を得たイオがもっとはやくものを知っていたら、と思う姿には胸がぎゅっとなります。今が幸せだから色々考えられるようになれたのなら、イオも見た目は若いままでも中身は大人になってきているのかもしれません。こんなにかわいいお嫁さんが成長していく過程を近くで眺められるなんて、羨ましいです旦那様。
描き下ろしはプロローグとエピローグにあり、ここまでのあらすじが新たな視点で語られたり、現在の夫婦のラブラブな様子が垣間見れたりととても充実していました。カバー下にもきゃっきゃしているふたりがいらっしゃって、幸せそうで本当によかったです。
<オススメ>
・孤独な亡者×身代わりの兄。・ハッピー後日談。
<関連作品>
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・シリーズ
冥婚の花嫁 /五梅えるこ 【漫画感想】
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