＜登場人物＞
（攻）雪平司（ゆきひら つかさ）…大学生。爽やか王子様。中身はドＳ。
（受）染井桜（そめい さくら）…大学生。ナルシストぎみ。雪平に片思い中。
国春（くにはる）…桜の親友。オネエキャラ。
＜あらすじ＞
自分のかわいさに自覚がある桜は、高校生の頃に自分よりもかっこいいと噂された雪平を偵察に行き、その場で一目惚れ。それ以来２年も片思いを続けています。
こんなにかわいい自分がそばをうろついていたらきっと向こうから夢中になるはず……と思い込む桜はほぼストーカー状態。けれど、大学内で雪平とぶつかったとき、思いあまってキスしてしまい……。
＜感想＞
自分がとてもかわいい顔をしていてモテることに自覚のある桜が、同じく非常にモテているイケメンに片思いを続け、ひとりでもだもだしているのがなんとも面白かったです。
『こんなにかわいい…のに どうして俺のこと好きになってくれないんだ～！』と苦悩する桜は、雪平にアピールしているつもりでも実際は声すらかけられないストーカーと化しています。イケメンがイケメンに恋をするとこうなるのね、という今まで見たことのなかった展開を見せていただきました。
一方の雪平は、周囲からは爽やかな王子様として慕われていますが、実際はなかなかに腹黒い人でした。前半は桜に対していじわるなので、いっそ桜は国春とくっついた方がいいのではないかと思いましたが、後半だいぶデレてくれてかわいかったです。最後のかきおろしとカバー下の漫画ではもはやデレデレ。桜が報われてよかった。
ただこのふたりは国春がいなかったらいったいどうなっていたんだろうと思うと、それはそれでおもしろかったりします。大活躍してくれた国春にも春がきてほしいです。
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