＜登場人物＞
（攻）インキュバス…悪魔。人の生気を糧にする。角と翼を持つ。
（受）八尋（やひろ）…東国の妖魔退治師。
＜あらすじ＞
妖魔退治師として、東国で任務に就いている八尋。任務が終わったと思ったところをインキュバスを名乗る悪魔に襲われ、取り憑かれてしまいます。人の生気を糧とする悪魔に何度も性交を強いられた八尋は、堕とされまいと悪魔を退治する方法を模索しますが……。
＜感想＞
退魔刀を携え妖魔と戦う東国の退治師と、西国からきた四足に角と翼をもつ悪魔……好きな人間にはたまらない世界観です。イメージを裏切らない絵柄と展開（少年漫画的、というのでしょうか）に、冒頭から惹き込まれました。
悪魔と呼ばれるインキュバスは基本表紙の獣姿のままで、生気を吸うときも押し潰す勢いで八尋にのしかかってきます。個人的に一番ツボだったのは、３本あると思われるインキュバスの尻尾でした。おかげで拘束も思いのままです。良い尻尾でした。
はじめは一方的に八尋を襲っていたインキュバスでしたが、ピンチに陥った八尋を助けてくれたりと生気を吸うためとはいえそれほど悪い奴ではない様子。八尋のほうもモフモフ悪魔にほだされたのか次第に退治ではなく共存の道を探しはじめます。
悪魔との関係を曖昧にせず、今後の向き合い方について組織ぐるみできちんと結論を出そうとしたところは意外で、とても好感が持てました。八尋の同僚たちや上官、他の悪魔まで癖の強そうなキャラクターがたくさん出てくるのも楽しかったです。最初はギスギスした間柄でも、おそらく本当に悪い人はいない雰囲気です。中でも茨木クンがどんどんかわいい人に見えてきて、彼の今後を妄想するとニヤニヤが止まりません。
カバー下漫画も、八尋とインキュバスが平和に暮らしていそうな様子が見られて楽しかったです。
＜オススメ要素＞
・獣系悪魔×妖魔退治師。
＜関連作品＞
・電子書籍（お試し読みができます。）
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