神様と飛べない使い /hagi 【漫画感想】
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<登場人物>
バク…巨大な毛玉の神様。人型もとれる。
シン…神使。生まれつき羽が小さく、飛べない。
<あらすじ>
神使でありながら生まれつき羽が小さく、飛べないシン。同族たちと違い自分だけが飛べないことから、周囲からは半端者扱いをされていました。
そんなシンのため、山の主様がシンを麓にいる神の神使に任命します。喜んで神様のところへ向かったシンでしたが、そこにいたのは大きなもふもふ毛玉でした。
<感想>
他のみんなは自由に空を飛べるのに、自分だけが飛べないシン。それを周囲にからかわれてきたせいか、短気で問題児扱いを受けています。そんなシンがついに神使として神様につくことになり、その神様というのが山の麓にいた巨大なもふもふ毛玉でした。
この毛玉神様、つぶらな瞳に小さな耳や手足もあってとてもかわいいです。おかげでどんなにシリアスな場面でもどこかほっこりしてしまいました。もふもふの威力は絶大です。埋もれたい。
もっふもふの毛玉を一生懸命お世話するシンと、さりげなくシンを助けてくれている毛玉神のバクとのやりとりはかわいいし微笑ましくていつまでも見ていたくなります。しかしバクについても、その特殊能力が誤解を生み、山を追い出されていた過去がありました。
他と違うからと爪弾きにされていた者同士の、相手だけでなく仲間たちのためにも一生懸命な姿に胸を打たれるお話でした。人間らしい感情を持った神様とその神使が、結んだ絆を確かなものにしていく過程はとても見ごたえがあります。最後にバクが出した「同じようなことになったら厄介だから」という結論も、ファンタジーながらすごく現実的だな、と感じました。
カバー下漫画にもありましたが、一途にシンのことを想い続けて成長したバクの気持ちを考えると切ないです。山のみんなのためにここまでがんばってくれたもふもふ神様には、今度こそ心を通わせ合えたシンと一緒に幸せになってほしいです。
<オススメ要素>
・はじかれ者同士の再会。
・もふもふ巨大毛玉神様×飛べない神使(絡みシーンはなしです)
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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