エクストラヴァージンアディオス /赤根晴 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)野々宮諒(ののみや りょう)…システムエンジニア。渡海の後輩で部下。
(受)渡海泰良(とかい たいら)…ベンチャー社長。髭眼鏡。32歳。
<あらすじ>
ベンチャー企業の社長を務める渡海は、学生時代に起業し順風満帆な人生を謳歌しています。しかし、大好きな美少年たちにはなぜかフラれてばかり。大学の後輩で現在は部下の野々宮にいつものように愚痴を言っていたところ、野々宮が突然「俺が慰めましょうか」と発言。バリタチの渡海はさすがに野々宮のことは抱けないと流しますが……。
<感想>
次から次へと繰り出されるパワーワードにずっと爆笑しつつも、バリタチについてこんなに考えさせられたのは初めてです。渡海さん(の心)は真のバリタチと言って間違いないでしょう。ネコオブネコのバリタチ、文字だけだとなんのこっちゃという感じですが、これが本当にその通りでびっくりでした。
学生時代に起業し、現在32歳の社長は美少年好きを隠さずモテまくりなのに、結局はフラれてばかり。自分は誰にも愛されないのかと愚痴る渡海さんを、ついに本気で口説いてきたのが部下の野々宮さんでした。
「渡海さんはネコネコのネコ」だと真顔で主張する野々宮さん。読者としては共感しかないものの、これまで美少年相手にバリタチで通してきた渡海さんには受け入れられません。体の方はあっという間に野々宮さんに許してくれますが、それもバリタチゆえの優しさ。かっこいいです渡海さん。
渡海さんについては典型的なウェイ社長かと思いきや、誰もがその手腕と人脈は認めていて、でも優しさに付け込まれつらい目にあうこともあったみたいです。それをただ一人隣で見守ってきた野々宮さんには執念深い愛を感じます。野々宮さんに正面から慰められた渡海さんが思わず涙してしまうシーンにはぐっときました。
ポジションをめぐる渡海さんの葛藤が忙しくて見ている方は笑いっぱなしでも、渡海さんは常に相手のことを考えていて、そのすべてに優しさを感じます。過去に自分を裏切った人に対してさえ、バカにされてしまうほどの器の大きさを見せてくれたときはうっかり感動してしまいました。真のバリタチとは、愛と優しさでできているのかもしれません。
描き下ろしとカバー下では、引っ越してきた野々宮さんとのラブラブライフがゆるく続いています。最後まで隙なく楽しませていただけました。
<オススメ要素>
・ムッツリ部下×心は真のバリタチ。
<関連作品>
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