秋山くん 3 /のばらあいこ 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)柴大輔(しば だいすけ)…高校1年。マイペース。コンビニバイト。
(受)秋山佑二(あきやま ゆうじ)…高校2年。不良グループ。
佐野智美(さの ともみ)…高校2年。秋山の中学からの友達。
星間慈音(ほしま じおん)…高校1年。柴のクラスメイト。オタク眼鏡。
<あらすじ>
帰宅した秋山の父と鉢合わせた柴は、秋山の拒絶を感じ家族について踏み込めずにいます。柴は元気のない秋山のことが心配になり、こっそり様子を見に行き秋山と父親の喧嘩を目撃。思わず声をかけた柴でしたが、秋山の怒りを買ってしまいます。
<感想>
秋山くんのお父さんが意外にも「お父さん」をしていて、問題があるにはあるのですが距離を取っているのは秋山くんの方だったのには驚きました。なので柴くんが秋山くんのことが心配で仕方なくなるのもわかる気がします。
ですがそこには当然事情があって、秋山くんも柴くんより先輩とはいえまだ高校生。デリケートな部分に踏み込まれれば怒りが湧くのは自然なことだと思います。柴くんが突き放されてしまったあとの星間くんや直前の梶原くんがすごくいいこと言っていて、どちらも心に刺さりました。
とはいえ、智美ちゃんのところに身を置きながらもきちんと自分の頭で考え答えを出した秋山くんはかっこいいです。気持ちの移り変わりがとても丁寧に描写されていて、感動しました。今後公園でヤンチャしている犬を見かけたら、私はこのシーンを思い出して泣いてしまいそうです。
秋山くんのお父さんや、距離ができていた友人たちも、悪い人ではないのがわかってきて安心しました。秋山くんが普通に修学旅行に参加していたのもなんかよかったです。
頑張りが報われ、これ以上ないほどのご褒美をもらえたと思われる柴くん。そこからの最後の暴走には笑いました。どこまでも裏切らない柴くん。成長したとはいえ、カバー下で「変わり者でほとんど狂気ギリギリ」と言われているところに深く頷いてしまいます。
<オススメ>
・雑草系男子×さびしがりの不良。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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・シリーズ
(感想記事はこちらです)
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