＜登場人物＞
（攻）九重恵（ここのえ めぐみ）…α。高校生。学園理事長の息子。
（受）山田つぐみ（やまだ つぐみ）…Ω。高校生。狂犬ヤンキー。
（攻）山田春告（やまだ はるつぐ）…α。つぐみの父。九重学園の卒業生。眼鏡。
（受）山田黒鵐（やまだ くろじ）…Ω。つぐみの父。
＜あらすじ＞
父親が話し合いに応じてくれたと思った恵でしたが、用意されていたのは伊波との見合いの席。失望した恵は父親に何を言っても無駄だと諦めかけたものの、そこへ伊波に呼ばれたつぐみが乱入してきます。
＜感想＞
巻が進むほどに「こんなにおもしろかったっけ！？」と驚かされているこちらのシリーズ、いや本当に、読み返す度に大好きになっていきます。
恵のお父さんの仕打ちには私も諦めを感じずにはいられなかったのですが、そこでつぐみが頭を下げたのにはびっくりし、そしてなぜか泣きました。こんなことってあるんですね。つぐみが成長している……普段の様子からは伝わりにくいつぐみの恵への愛がこうやって行動で示されるとたまらなくなります。こういう気持ちの伝わり方もあるんだと目から鱗が落ちる思いでした。
その後の両家顔合わせでも意外な冷静さを見せたつぐみに、これはだいぶ大きな変化が起きているのかと覚悟したのですが。その後に彼らしい「修行」に出たのには笑うと同時に少し安心してしまいました。つぐみの「修行」が周囲の人々にとっては不安でしかないのはもちろん承知しているのですが、つぐみの根本的なところは変わっていないんだとわかって読者としては嬉しくなります。つぐみの変化は恵と一緒に「ちゃんとかんがえる」気持ちが確立したからで、つぐみ自身はけっこうそのままでいてくれてるのかな、と感じます。
描き下ろしで今の春告さんと黒鵐さんの絡みが見られたのもめちゃくちゃ嬉しかったです。こちらのおふたりのラブラブっぷりを眺めているとどうしてこんなに幸せな気持ちになるんでしょう。春告さん変態ストーカーなのに。そういえば顔合わせのときにキレる黒鵐さんに一人だけキュンとしていたのには爆笑でした。
カバー下漫画は「将来の夢」について。本編の描き下ろしとも繋がっていますが、つぐみってかなりポテンシャルの高いお方ですよね。そしてちゃんと考えていることもある。すごいです。
＜オススメ＞
・頭のいい不良α×狂犬Ω。
・シリーズ５作目。
＜関連作品＞
・電子書籍（お試し読みができます。）
ブックライブ【電子限定特典付き】/Renta!【電子限定特典付き】/コミックシーモア【電子限定特典付き】/ebookjapan【電子限定特典付き】/BOOK☆WALKER【電子限定特典付き】・シリーズ
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