ひとつ屋根の下のケダモノ /黒岩チハヤ 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)深町慎(ふかまち しん)…慎兄。双子の兄。大学生。眼鏡。
(受)大吾(だいご)…春から大学生。双子とは従兄弟。
深町仁(ふかまち じん)…仁兄。双子の弟。大学生。
<あらすじ>
春から大学生になる大吾は、小さい頃から面倒を見てもらっていた双子のいる深町家に居候させてもらうことになります。ところが、大吾が深町家に住む代わりに、双子の弟・仁が一人暮らしを始めることに。仁のことが大好きな大吾はがっかりしますが、昔から過剰にかまってくる慎からは「俺にしとけよ」と迫られてしまいます。
<感想>
大吾は最初は双子の弟(優しい)が好きだったけれど、実は幼少時から溺愛されていた兄(俺様)の方に丸め込まれてしまうという、少女漫画系統な感じのお話でした。
大学に近い深町家に住めるとわくわくしていた大吾でしたが、仁が家を出てしまい、その仁が使っていた部屋で暮らすことに。幼い頃から慎にかまわれるのが苦手で、その度に助けてくれていた優しい仁に大吾は恋心を抱いていました。
ですがそんな大吾の心のうちは慎にお見通しだったようで、強引に大吾に迫ってきます。俺様な慎に反発しつつも、仁には脈なしで、双子の間で揺れながらも大吾は慎を選びます。
中盤辺りで大吾の気持ちははっきり慎へと向かい、晴れてふたりはくっつきます。その後は大吾が嫉妬したり誘ったりするようになり、気持ちのブレが全くなくなるのが清々しかったです。
双子ものでのお約束、慎が眼鏡を外せば同じ顔なので、双子が自分ではないふりをしたり、大吾が間違えてしまったりな王道展開も楽しいです。
肌色シーンは、それぞれの体つきが意外としっかりしていたので、冒頭で少女漫画系と書いてしまいましたがちゃんとBL読んでる感じを味わえました。紙本では、修正はしてあるんですが違和感がなく、これは先生の描き方もお上手なのだろうし、Cannaさんはすごいなぁと感嘆のため息が零れました。
<オススメ要素>
・少女漫画よりのお約束展開。
・受は双子の間で揺れるもきっちり片方を選ぶ。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みがあります。)
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