ラブリープレイ /山本アタル 【漫画感想】

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『チビ太の場合』

<登場人物>

 (攻)チビ太(ちびた)…圭がかわいがっていた愛犬(?)。

 (受)圭(けい)…大学生。引きこもりがちで、チビ太をとてもかわいがっていた。


<あらすじ>

 引きこもりがちの圭は、愛犬のチビ太以外には友達がいないと言われるほどチビ太をかわいがっています。大学生になって実家を出てもアパートでチビ太と暮らしていましたが、チビ太に寿命が訪れてしまいます。
 悲しみにくれる圭でしたが、ある日突然、部屋にチビ太を名乗る青年が現れます。


<感想>

 裏表紙のふたりのお話です。亡くなってしまった犬のチビ太視点が時々入るため、途中までファンタジーなのかどうかの区別がつかずに、どうなっちゃうの……?とハラハラしながら読んでいました。

 結果としてはこれはどちらもヤンデレということになるのでしょうか。冷静に考えると怖い話のように思えるんですが、私はなぜか涙が。可愛い絵柄とチビ太のモノローグのせいか、よかったねふたりとも……と、とてもいいお話を読んだように思えてしまうのです。



『悠真の場合』

<登場人物>

 (攻)大地(だいち)…大学生。顔に目立つ傷がある。

 (受)悠真(ゆうま)…大学生。昔教師にイタズラされていたことがある。童顔。


<あらすじ>

 過去に変態教師にイタズラされていた悠真を助けてくれた大地。けれど、そのときに大地は顔に大きな傷ができてしまいます。
 顔の傷のせいで周囲から妙な噂を立てられ、やさぐれてしまった大地。負い目から大地を拒絶できない悠真につけこみ、大地は悠真への酷い行為をエスカレートしていきます。


<感想>

 まだ小さかった頃に大人に目をつけられていた悠真を助けた大地でしたが、その時に負った傷を盾に悠真に好き放題している、という流れでした。

 しかし、そう見せかけておいて実は悠真にも意外な一面が。読む人を選ぶお話かと思いますが、かわいらしい童顔ヤンデレ受がお好きな方にはオススメです。私はヤンデレ大好きなので大変好みの展開でした。ただし受がモブに襲われてしまうシーンがあるので、苦手な方は注意した方が良さそうです。



『亜紀の場合』(表題作)

<登場人物>

 (攻)大沢(おおさわ)…大学生。眼鏡。

 (受)亜紀(あき)…大学生。大沢とは幼馴染。


<あらすじ>

 酔いつぶれた亜紀が目を覚ますと、そこはラブホテル。しかもパンツ1枚に靴下だけの状態な上、同じベッドには幼馴染の大沢が一緒に寝ていました。何も覚えていない亜紀に対し、大沢は「一晩中やりまくったじゃん」と言ってきます。


<感想>

 幼馴染の大沢と亜紀。大沢は小さい頃からことあるごとに亜紀に新しい彼女を紹介してきます。それを一緒に遊べなくなるからつまらない、と思いつつもそれ以上のことは考えてこなった亜紀。それが大学生になって酔いつぶれ、その間に大沢とやりまくったと証言され、途端に意識し始めます。

 策士なようで意外と純情な一面もあったように見えた大沢。最後の描き下ろしはこちらのふたりだったんですが、やっぱり大沢は策士でした。そんなに昔から亜紀に気持ちがあったとは……ちょっと怖いです。



『last play』

<登場人物>

 (攻)山口昇(やまぐち のぼる)…大学生。好きな子はいじめたくなるタイプ。

 (受)カズ…大学の清掃員。25歳。


<あらすじ>

 昇が小さい頃に近所に住んでいた年上のお兄さん・カズ。カズはイタズラばかりする昇に辟易していましたが、昇が引っ越してからはずっと会っていませんでした。
 現在は大学で清掃員として働いているカズですが、構内で偶然昇と再会します。


<感想>

 好きな子ほどいじめたいという昇ですが、なかなかに度を越えたいじめっぷりでした。ですがそんな昇の気持ちがバレてしまったあとは、必死な姿のギャップが激しくてむしろかわいらしく見えました。不思議です。

 このふたりは本編の中では受攻がはっきりしなかったんですが、帯によると昇が攻みたいです。私は逆でも大歓迎です。

 ほんの少しですが、『俺の可愛いモンスター』の瑛太と椿と見られる人物も登場していました。



<オススメ要素>

・同じ大学を舞台に4組のカップルが登場。
・ヤンデレ多めです。


 地雷注意:モブ姦。



<関連作品>

・電子書籍

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