壁穴ゴシップスター 初回限定版 /中川リィナ 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)桐島真(きりしま まこと)…ベテラン俳優。抱かれたい男1位。壁尻専門店で「マコ」として働いている。

 (受)犬上潤(いぬがみ じゅん)…新人アイドル。クールキャラが売り。


 遠山圭太(とおやま けいた)…壁穴ケア係。


<あらすじ>

 ベテランのイケメン俳優・桐島真は、ゲイとしての自分の一面を出せる憩いの場として壁穴風俗店で働いています。しかし、それを後輩の若手アイドル・犬上に知られてしまった真。犬上が自分を脅すつもりだと思った真は、犬上を挑発し店におびきだしますが……。


<感想>

 『壁穴ヘブンホール』、『壁穴マネーホール』に続く壁穴シリーズ3作目です。1作目のみ1号店、こちらは2作目と同じ2号店でのお話で、『壁穴マネーホール』で圭太×美鶴を助けてくれたマコさんが主役です。

 ベテラン俳優として人気を博しながらも壁穴風俗で働くマコさん。2作目の登場時からすごい存在感を放っていてずっと気になっていました。お相手は若手アイドルで後輩の犬上。マコさんが壁尻風俗に出入りしていることをつきとめ脅してきたのかと思ったら、実は俳優・桐島真のファンだったというかわいい人でした。マスコミにバレる前にやめてほしいというファン心からの脅迫(?)だったようです。

 ですが、芸能人としての偽りの姿を保つため、ゲイとしての自分を出せる場所を辞めたくないというマコさん。このあたりは『壁穴ヘブンホール』の室井兄に通じるものがあり、顔を出さずに働ける壁穴ならでは切なさがありました。

 マコさんは穴役キャストなので、夜の仕事中はネコのみです。なのでてっきりマコさんが受かと思っていたら、犬上相手にはバリバリの攻でございました。受攻両用なマコさん、どこまでも頼りがいのあるお方です。

 描き下ろしでは、ふたりでマコさんの露天風呂付き別荘を訪れていました。マコさんはもうスパダリでいいと思います。かわいい犬上に対してイジワルな本性を見せつつ、でもやっぱり面倒見のいい年上マコさんがたまらなかったです。

 カバー下漫画では、パーフェクトなマコさんの苦手なことが発覚します。それから同じくカバー下のアトガキによれば、壁穴シリーズは今回で最後とのこと。シュールな壁尻風景と変態なお客さんたちが気に入っていたのでちょっと寂しいです。完璧の「璧」の字が「壁」に見えてしまうくらいには大好きでした。



『特別付録小冊子』

<感想>

 初回限定版に付いてきた小冊子です。これまでのシリーズでのメインカプ3組、それぞれその後の短編が収録されていました。皆さん楽しく過ごしているのがわかって嬉しいです。

 中でも群を抜いての変態性を露わにしていたのが、室井兄弟のお兄ちゃんでした。一応お兄ちゃんの方が社会的には絶対真っ当なはずなのに、なぜか弟の方がまともに見えてきてしまうほどの圧倒的変態。VRをこんな風に応用できるお方はそうそういないと思います。目から鱗でした。



<オススメ要素>

・壁尻俳優×若手アイドル。



<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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