仁義なき愛妻生活 朝香りく(著)/三尾じゅん太(イラスト) 【小説感想】
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<登場人物>
(攻)郷島健吾(ごうじま けんご)…郷島組若頭。
(受)里海佳月(さとみ かつき)…里海組長男で元は組長候補。姉の代わりに健吾に嫁いだ。
郷島凌也(ごうじま りょうや)…健吾の従兄弟。郷島組幹部。
里海亜月(さとみ あつき)…佳月の弟。佳月が健吾に嫁いだことで里海組次期組長に。
<あらすじ>
里海組を守るため、佳月が姉の代わりに健吾に嫁いでから1年。まだまだ新婚生活を満喫中のふたりでしたが、健吾の大事な取引のために夫婦で豪華客船に招待されます。そこで出会った健吾の取引相手、海外マフィアのリカルドに佳月は目をつけられてしまい……。
<感想>
『仁義なき新婚生活』、『仁義なき新妻生活』、に続くシリーズ3作目です。このシリーズ大好きなので続編が読めて本当に嬉しいです。
佳月が健吾のもとに嫁いできてから1年が経っていて、嫁として過ごす佳月の女装や家事をする姿がすっかり様になっています。とはいってもふたりはまだまだ新婚。佳月の手料理をベタ褒めする健吾、そして褒められて照れる佳月は冒頭からどこまでもラブラブ、ご馳走様です。
そんなふたりが、健吾の取引のために豪華客船に招待されます。ふたりでの旅行が1作目での新婚旅行(国内の別荘)以来だった佳月は大喜び。健吾の嫁として常に女装や振る舞いに制限はかかるものの、客室もスイート並に豪華な部屋に通され楽しそうです。
しかし健吾が仕事で忙しい間に佳月に近寄ってきたのが、海外マフィアのリカルド。やたらと佳月を口説いてきますが、健吾の取引相手のリカルドを佳月は無下にもできません。
さらに郷島組内で健吾を失脚させようという動きが発覚したりで、逃げ場のない客船内をさまざまな思惑が行き交います。そこに2作目で登場していた健吾の従兄弟・凌也も加わり、佳月の正体を知っている吉野や平松と一緒に、健吾のため佳月は客船内を奔走します。
極道やマフィアというシビアな世界観ではありますが、義理人情に厚い佳月のおかげでこれまでのシリーズの雰囲気は崩れず、佳月の活躍と新婚夫婦のラブラブがいいバランスで詰め込まれていました。そしておなじみ佳月の女装シーン、今回は豪華客船ということでドレスが多めです。表紙のガーターベルトもしっかり穿いてくれてます。
登場自体は少なかったものの、佳月の弟・亜月が大活躍していました。巻を重ねるごとに佳月を狙う男が増えていくこちらのシリーズ、健吾には申し訳ないですがまだまだ続編希望です。
<オススメ要素>
・シリーズ3作目、新婚夫婦豪華客船の旅へ。
<関連作品>
・シリーズ
(感想記事はこちらです)
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