わがまま王子は猫を狩る上　/左京亜也　【漫画感想】

左京亜也

2021.06.082024.03.24

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わがまま王子は猫を狩る（上）

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左京亜也新書館 2021年06月01日頃

＜登場人物＞

　（攻）賀神リオ（かがみ　リオ）…豹の猫科人間。大学生でモデル。圭市の甥。

　（受）朝比奈律（あさひな　りつ）…シャム猫の猫科人間。イエネコ。編集者。

＜あらすじ＞

　賀神圭一の甥でヒョウの猫科人間のリオは、大学に通いながら雑誌のモデルをしています。
　撮影の帰り、編集者の朝比奈に声をかけられ写真集の仕事を持ちかけられたリオ。朝比奈も猫科であると見破ったリオは、仕事を受ける条件として朝比奈がネコになるところを見せてほしいと提案します。

＜感想＞

　クロネコ彼氏シリーズスピンオフ、リオが大学生になっていました！天使のようだった子供時代から、見た目はさすが賀神家の男という感じできらびやかでかっこよく、中身は初恋を引きずる擦れたわがまま王子様に成長していらっしゃいました。物語の中ではかなりの年月が経っていると思われますが、大きくなったリオに全く違和感はなく、むしろ久しぶりに親戚の子に再会したような感慨に耽っています。

　お相手となる朝比奈さんはリオがモデルをしている雑誌の編集者さん。髪が黒かったり目が緑色だったりと真悟を思わせるパーツを持っていて、しかも賀神圭一の熱烈なファンのようで……リオの関心を引くにはぴったりなお方でした。しかも猫科の朝比奈さんが猫になると360度どこから見てもかわいいシャム猫になってくれるという。シャム猫の朝比奈さんは反則級にかわいかったです。

　賀神と真悟も少し登場し、仲良くやっているみたいです。しかもこの二人のリオへの態度があまり変わっていなかったのもおもしろかったです。真悟にとっては、リオってきっとずっとかわいい甥っ子（賀神の）のままなんでしょうね。撫でられて嬉しそうなリオがかわいかったです。

　朝比奈さんの方が年上ではありますが、真面目で大人しそうな雰囲気とは裏腹にぶっ飛んだ一面も持ち合わせているような。そんなところも猫っぽくて、なんだかんだでリオも振り回されているみたいで見ていて楽しいです。それ故に上巻ではすれ違いに発展してしまうものの、微笑ましく思ってしまいました。

　描き下ろしは「STAGE.0」で、本編冒頭に至る直前のお話でした。朝比奈さん視点なので、いきなり現れたリオへの動揺がよくわかります。リオの言葉もしっかり聞こえていたんですね。酔っ払いリオもいい俺様具合でかわいかったです。

＜オススメ＞

・クロネコ彼氏シリーズスピンオフ。
・リオが大学生に。

＜関連作品＞

・電子書籍（お試し読みができます。）