バンパイアいただきます /あぶく 【漫画感想】
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『バンパイアいただきます』(表題作)
<登場人物>
(攻)白戸塁(しらと るい)…高校生として学校に通うバンパイア。優等生。
(受)黒田桃壱(くろだ ももいち)…高校生。ヤンキー。
<あらすじ>
けんかに明け暮れ、自分よりも強い相手を探していた桃壱。そんなとき、同じクラスの白戸が女子生徒の血を吸っているのを目撃。こっそり写真に撮ろうとしたのがバレ、白戸は四階から飛び降りて去ってしまいます。
白戸が吸血鬼だと確信した桃壱は、翌日から白戸につきまとい、自分も吸血鬼にしてくれと迫ります。
<感想>
自分よりも強い奴を探していたところに、クラスメイトが吸血鬼だと発覚。一戦交えたわけでもないのにつきまとうのは、自分も吸血鬼になりたいから。吸血鬼はモテるし強い……というなかなかに突拍子もない発想をする楽しいヤンキー・桃壱。もちろん塁にとっては迷惑でしかなかったようですが、ならばと実力行使に出る桃壱がかわいいです。
桃壱自身がすでに腕っぷしの強い人なので、自ら血を吸いにいき絡みにもつれこむときはギリギリまで攻受の判断がつかなくてドキドキしました。結果、桃壱は襲い受というぴったりなポジションを勝ち取ってくれて、読みながらニッコリしてしまいます。桃壱にすね毛が描かれているのもなんかよかったです。
キャラの濃い塁のお兄さんや、モモンガの福之助も最高にかわいくて大好きになりました。福之助は、塁の日傘になったりしてくれるとってもイイコです。最後に桃壱が「福」と呼んでいたのがすんごく羨ましかった……私も呼びたい、そして顔にはり付いてほしい。
桃壱は本当に吸血鬼になってしまうのか、あんなに嫌がっていた塁がついに折れたかに見えた時はヒヤヒヤしましたが、やはり塁の方が大人だと感じられたラストにはほっとしました。描き下ろしでは狼塁のふわふわを堪能できる上に犬耳まで出してくれる大サービス。カバー下では福之助が地味に活躍していてかわいかったです。
『ほどけるチェリー』
<登場人物>
(攻)智也(ともや)…大学生。20歳。
(受)千悠(ちはる)…社会人になって半年。22歳。
<あらすじ>
幼馴染の千悠と智也は、ずっと両想いだったものの恋人になったのは数カ月前。というのも、智也には固い心の掟があり、付き合ったからといって一切手を出してきません。焦れた千悠は、「仮病で智也とワンチャン大作戦」を決行します。
<感想>
固い固い心の掟を持つ年下の智也に対し、年上の千悠が煽りに煽るのが健気で見ていて楽しくなってきます。大活躍しているらしい「智也くん」には爆笑でしたが、どんなに誘ってもなびかない恋人に涙する千悠の切実さも伝わります。
そしてついにブチ切れてくれた智也の暴走もすさまじく。落ち着いてから明かされた、智也が掟を貫く理由もかわいくて微笑ましかったです。相思相愛カップルのかわいらしくも激しい日常が垣間見れてすごく楽しいお話でした。
<オススメ>
・優等生バンパイア×おめでたいヤンキー。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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