<登場人物>
(攻)志賀東(しが あずま)…組の若頭候補。(受)庵寺春樹(あんじ はるき)…盲目の花屋。19歳。
<あらすじ>
先代の墓参りに行く途中で、花屋に寄った東。そこは盲目の春樹が一人で切り盛りしており、東は感心しつつ店を後にします。翌日偶然再会し春樹に補助が必要だと知った東は、組の人間であることを隠したまま春樹の世話を焼きはじめます。<感想>
盲目ながら一人花屋で働く春樹。現在の身内は入院中の祖父のみとかなりの苦労人のようですが、優しい祖父母に育てられたおかげか純真無垢な心をお持ちです。その純粋さで志賀さんの本質に触れ、ヤクザの志賀さんを「優しい」と真正面から言葉にするのがすごい。春樹にしかできないし、志賀さんにはこの人しかいない説得力が半端ないです。世の中の大抵の人が春樹に気を遣う中、強引に距離を詰めていけるのも普通とは違う志賀さんならでは。けれど春樹を知れば知るほど近づいてはいけない、となるのも納得しかないです。少しですがちゃんと血生臭い世界の描写もあって、春樹のためを思うなら全員が志賀さんはやめておけっていうんじゃないかと思います。
それでも志賀さんに手を出させてしまうほどの漢を見せた春樹。強い。春樹とどうこうなるつもりはないと言う志賀さんに対する春樹の返答がもう。ここまでの強さとピュアさを見せられたら志賀さんも折れるしかないですね。これからも堂々と、出来る限り長く一緒にいてほしいです。
それから全編通して志賀さんを招き続けてくれたまねき猫。身を挺した活躍に胸が痛むこともありましたが、最後にやってきた激重まねき猫さんの笑顔にとても癒されました。その重さで今後も庵寺屋に福を招き続けてくれることを願っています。
<オススメ>
・組の若頭候補×盲目のお花屋さん。<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)ブックライブ【電子限定描き下ろし漫画付き】/
Renta!【電子限定描き下ろし漫画付き】/
コミックシーモア【シーモア限定描き下ろし付き】/
ebookjapan【電子限定描き下ろし漫画付き】/
DMMブックス【電子限定描き下ろし漫画付き】
コメント