<登場人物>
(攻)ゼクシリア…リア様。デルバイア国王。狼の獣人。(受)ロイ…ゼクシリアの番で王妃。子供の頃はラインに預けられていた。
ガスタ・レスター…デルバイアの将軍。虎の獣人。
ライン…ロイの叔父。ガスタの夫。眼鏡。38歳。
<あらすじ>
ロイがデルバイア王国に来てから3年。国王ゼクシリアと3歳になった息子と幸せに過ごしていましたが、狼の獣人ゼクシリアの番への愛はとどまるところを知らず。少しでも時間ができれば愛されているロイは、奇跡的に第二子妊娠が判明。同性の番から子供が二人生まれた記録はなく、大騒動になります。<感想>
『獣人王のお手つきが身ごもりまして』、『獣人王の側近が元サヤ婚を願いまして』(スピンオフ)に続くお話で、獣人王リア様×王妃ロイの第二子出産編でした。シリーズのキャラクター達もたくさん登場し、さらに新キャラを通じて意外な繋がりが生まれていたりしてとても楽しかったです。おそらくデルバイア史上初の二人目の宝玉誕生は、タイトルに「怒涛の」とあるのが本当に頷けるレベルの怒涛具合。次から次へと起こるトラブルから目が離せず一気に読んでしまいました。中でも一番びっくりしたのはカミルのお父様。リア様もかなり手を焼いているようでしたが、私はガスタ将軍が心配です。
息子のロアールも元気そうで何より、と思ったのも束の間、その能力があまりにも規格外で何度も驚かされました。でも中身はちゃんと子供なのがいいバランスで、なんともかわいい。彼が突如引き起こすドタバタも、強くておおらかなリア様と優しいロイがいればこれからもなんとかなっちゃいそうです。
ロイも親や王妃としてたくましく成長していました。基本的には子供に甘くても、ここぞという時には筋を通す姿に感動します。獣人と人間の価値観の差も、リア様と自然に歩み寄れている雰囲気に羨ましくなりました。
新しい家族や将来の親戚も増えて、王城内はますますにぎやかな様子。幸せな光景をいつまでも見ていたいですが、私はどうしてもハーミルの動向が気になって気になって。彼らとはやはり運命的な何かで繋がっているのでしょうか。ガスタ将軍とライン叔父さんのことも応援しています。
<オススメ>
・獣人王×人間王妃。・シリーズ3冊目。
<関連作品>
・電子書籍(近日配信)ブックライブ※2/1~配信開始予定/
コミックシーモア※1/15~発売予定
・シリーズ
獣人王のお手つきが身ごもりまして 稲月しん(著)/柳ゆと(イラスト) 【小説感想】
獣人王の側近が元サヤ婚を願いまして 稲月しん(著)/柳ゆと(イラスト) 【小説感想】
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