テンカウント 6 /宝井理人 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)黒瀬陸(くろせ りく)…臨床心理士。城谷のカウンセラー。

 (受)城谷忠臣(しろたに ただおみ)…社長秘書。不潔潔癖症。


 植田…10年以上前、城谷の潔癖症の原因を作った女性。城谷の父に想いを寄せていた。


<あらすじ>

 自分から黒瀬を誘い、外出した城谷。そこで城谷が小さい頃に苦手だった女性・植田と再会します。黒瀬に気があるそぶりをみせる植田を前に、気分の悪くなる城谷。以前のようには戻りたくないという思いから、目の前のコーヒーに手を伸ばします。


<感想>

 自分がいつ頃からそう考えたのか今ではさっぱり思い出せないんですが、「テンカウント」というタイトルからか10巻完結に違いないと思い込んでおりました。なので発売直前になって「え、完結!?」と意味もなく慌てふためいてしまいました。

 物語は、城谷さんが過去に潔癖症になるきっかけとなった女性の植田さんとの再会からはじまります。この植田さんが昔と変わらないビッチなお方でした。城谷さんが席を外した隙に、華麗にビッチを撃退する黒瀬くん。清々しかったです。

 過去の因縁の相手にも負けなかった城谷さん。彼女のおかげだとは思いたくないですが、まわし飲みクリアとなり、ふたりがついにその先に進めました。

 そして城谷さんが自分の気持ちを認め、それを黒瀬くんに伝えるわけですが、告白を聞いた黒瀬くんがまさか涙するとは思いませんでした。黒瀬くん自身にも、西垣さんのことを含めこれまで様々な想いを抱えてきたんだろうなと思える美しい涙でした。

 肌色シーンでは、お預けは嫌だと言いながら、決定権は城谷さんに任せる黒瀬くん。優しいのかドSなのか……ドSですね。

 黒瀬くんは新しい道に進み、城谷さんもスタートラインに立ったという認識でのラストでした。作中での潔癖症の扱い方がリアルめな印象だったので、完治して終わり、となるよりは、これくらいの方が私にとっては腑に落ちる終わり方でした。

 描き下ろしでは、まさかふたりがピアスをあけることになろうとはかなり驚きました。黒瀬くんのもとで、城谷さんが少しずつ新しいことに挑戦しているのがうかがえてよかったです。


<オススメ要素>

・テンカウント完結巻。
・10項目めが埋まります。


<関連作品>

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