奥様はα /夏下冬 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)井坂隆臣(いさか たかおみ)…α。一代で成り上がった井坂家の長男。
(受)太刀上一昌(たちがみ かずまさ)…α。由緒正しきαの家柄である太刀上家の長男。
京和時仁(きょうわ ときひと)…精神科医。一昌がカウンセリングを受けている。
<あらすじ>
互いの家の利害が一致し、長男のα同士で結婚することになった隆臣と一昌。親の決めた縁談だったものの2人の間には恋愛感情も芽生え、仲睦まじく暮らしています。
ところが、隆臣の母親からは跡継ぎを急かされつつ、その気はあってもふたりはタチ同士。無理強いはしたくないという隆臣に対し、一昌はどうにかしようとカウンセリングに通いだします。
<感想>
α同士のポジション争いのお話ですが、ネタ満載のギャグの中でも意外と真面目な問題として向き合っている印象でした。
隆臣のところに一昌が嫁ぐ形だったというのもあり、跡継ぎを生む役割は一昌、という雰囲気がふたりの間には流れています。それでもタチの座は譲れない一昌。なんとかして隆臣を抱きたいという思いもあり、精神科医の京和先生のところにカウンセリングを受けに行きます。
この京和先生がキャラが濃い上に謎の多いお方で、同型同性の夫夫の問題にまじめに受け答えしていたかと思えば、治療の一環だといって一昌に触ってきたりします。京和先生の治療は指の挿入だったり他のα同士の性指導に同伴させたりと、ギリギリのラインなんですが、おかげで一昌の心境にも少しずつ変化が。快楽への興味もあって、自分で後ろの開発を始めます。
その現場を隆臣に発見されてしまったりと楽しい展開もありますが、一昌が京和先生から受けていたカウンセリングの内容を知った隆臣は激怒します。さらにふたりの問題が隆臣の母親にバレてしまい、計略に乗せられてしまいます。
おかげでふたりは結ばれるわけですが、ここで発覚する京和先生の謎が驚きでした。完全に巻き添えを食ってしまった先生でしたが、最後までミステリアスなお方でした。隆臣の母親についてはかなりしたたかな人なのに、不思議と憎めないキャラでした。結局はみんな無事だったし、ふたりのためになったからでしょうか。このあたりは読む人によって感想が変わってきそうな気がします。
策略に嵌ってしまったとはいえ、肌色シーンはとてもよかったです。ふたりともガタイがよく、受の一昌も歯がガチガチ鳴るのがα同士っぽくて新鮮でした。
最後には、優しいながらもずっと自分の考えを曲げなかった隆臣に変化が見られます。ちょっと匂わせるくらいでもリバが苦手な方にはオススメできませんが、私は感動しました。
カバー下での猫マーク探しも楽しかったです。ストーリーがおもしろくて初っ端からすっかり忘れてしまっていたんですが、たぶん普通に難しかったです。
<オススメ要素>
・α同士のポジション争い。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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