<登場人物>
(攻)静流(しずる)…秋久より7つ年上。温厚だが愛情表現がマニアック。敬語眼鏡。
(受)秋久(あきひさ)…大学生。ツンデレ。見た目と中身にギャップがあり、それが原因で振られがち。
<あらすじ>
恋人に振られてヤケ酒をしていた秋久。目を覚ますと、ゲイバーで出会った男・静流に裸で拘束されていました。
合意の上だと言う静流の言葉に、「好きにして」と自ら誘っていたことを思い出す秋久。好奇心から静流のされるがままになり痛めつけられた秋久でしたが、その後も受けた痛みと快楽が忘れられなくなってしまいます。
<感想>
本格SMとして名高いこちらの作品。単行本発売時に特典つきを購入しようとしたところ、初版はすでに売り切れてしまっていたためその場で重版分を予約した思い出があります。
SMのどのあたりに本格さを求めるのかは読む人によって変わりそうですが、静流が秋久の身体を痛めつけることに関してはかなり容赦のない方だと思います。さほど流血はないものの、スカト○は多めでした。ですがとても綺麗な描き方をされていたので私は大丈夫でした。こちらCDになるんですよね……?その辺り一体どうなってしまうんでしょうか。
ふたりのSMごっこは基本静流のプレイルームで行われるのですが、ここで使用される拘束具が多彩でとてもおもしろかったです。中にはとてもアクロバティックなものも。勉強になりました。
先生のあとがきによりますと、本作ではふたりが惹かれあう部分がメインとなっていて、今後も同人誌かpixivで続く予定とのこと。たしかに、恋人になったばかりのふたりが特殊な行為を通じてこの後どう近づいていくのか、とても気になるところではあります。
最後に静流と秋久の5年後のお話があり、SMプレイを通してふたりがより深い関係になっているのがうかがえます。秋久がすっかり調教されているのも感慨深いですが、静流の心境にも変化があったようで、そこに確かな愛があるのがわかります。
愛のあるSMは大好きです。大事にしたいけど乱暴な愛情表現しかできない攻と、それを必死に受け入れ次第に調教されていく受という構図に萌えます。
ドラマCDは夏頃の発売だそうです。できればその後のお話もコミックスで読みたいです。
<オススメ要素>
・道具・スカ多めのSM。
・容赦ないプレイがとても綺麗に表現されています。
<関連作品>
・CD
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