蜜果４　/akabeko　【漫画感想】

akabeko

2024.11.06

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蜜果　4

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akabeko シュークリーム 2024年10月07日頃

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＜登場人物＞

（攻）潟上貴宏（かたがみ　たかひろ）…ゲイ風俗店店長。元タチ専門ナンバー１ボーイ・流星☆。

（受）須賀希雄（すが　まれお）…アダルトグッズ会社社員。元ホスト・レオ。

＜あらすじ＞

　同棲中の貴宏と希雄は、希雄の転職により時間が合わずすれ違い生活に。新しい職場が女性ばかりなのもあり、どうにかして貴宏を安心させたい希雄。貴宏を実家の家族に紹介しようと思いついたものの、貴宏には拒否されてしまいます。

＜感想＞

　４巻は『落果』から数えるとシリーズ５冊目、３巻が過去編だったので時系列順だと２巻の後のお話でした。客、セフレ、同棲を経てさらに続く未来を見せていただける贅沢を噛みしめています。レオくんが昼職になったのもあり、ふたりの存在がだんだんとリアルに感じられるようになってきました。

　慣れた感じで名前を呼び合ったり、ナチュラルにキスをしていたり、一緒の暮らしがすっかり馴染んでいる様子に私がニコニコしていたのも序盤まで。ノンケのレオくんが恋人を安心させるため、家族に紹介したいと考えるのは自然な流れに思えます。でもそれに拒否反応を示してしまう店長にも納得できるだけに切ない。店長は最初はレオくんを傷つけないためだったかもしれませんが、まれちゃんママに会ったあとではまた違う葛藤が生まれていそうです。元彼のことは思い出にできたけれど、それ以外はきっと引きずり続けているんじゃないでしょうか。

　そういえば店長は、レオくんがいないと無理だといいながら、秘密を切り出されそうになったとき（たいしたことなかったんですが）は覚悟を決めたように見えたのを思い出しました。レオくんのことは恰好悪く引き留めてしまうとも言っていたけれど、実際にはいつか本人が離れると決めたなら店長は手を放してしまいそうです。年上で過去に色々あったっぽい店長ならそうなるのも仕方ないとは思いますが、ここまで頑なになってしまって果たして今後歩み寄れるのでしょうか。

　雑誌で読んでいたときは店長出張の前夜がどうだったかわからず震えていたものの、描き下ろしでふたりにちゃんと会話があったことが明かされていて私が救われました。どうかふたりが互いに納得のいく未来に進めますよう、今はひたすら祈り続けています。