竜虎愛搏つ /トビワシオ 【漫画感想】

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 トビワシオ先生の2冊目のコミックスで、2組のヤンキーさん達のお話が収録されていました。紙本カバー下ではそれぞれのカプで1Pずつ、表題作カプは自己紹介、同時収録カプは三神が表題作との待遇の差への不平不満をぶちまけていておもしろかったです。



『竜虎愛搏つ』(表題作)

<登場人物>

 (攻)滝竜之介(たき りゅうのすけ)…高校生。クール。黒髪。

 (受)林虎二(はやし とらじ)…高校生。能天気。次男。


<あらすじ>

 赤ん坊の頃から一緒にいる幼馴染の虎二と竜之介。結婚するという兄にマトモな彼女をつくれと言われた虎二は、いつも一緒につるんでいる竜之介を誘って合コンに参加します。その後持ち帰った軽そうな女の子と3Pになだれ込みますが、その最中に虎二は竜之介からキスをされます。さらに、帰り道で竜之介から「好きだ」とはっきり告白されてしまい……。


<感想>

 ヤンキーものはだいたいそうかもしれないんですが、まずタイトルの変換がとてもたいへんでした……。どこかで間違えていたらすみません。

 家の事情もあり、セフレ以外の彼女でもつくれと兄に心配されてしまった虎二は、いつも一緒の竜之介を連れて合コンに参加します。そこで出会ったいかにも軽そうな女の子と3人でベッドへ。ここで女の子を間に挟んでのがっつり3Pがあるので、地雷のある方は要注意です。ですが、このとき虎二としているつもりだったという竜之介の見せる表情が非常にエロいです。女の子そっちのけで虎二も竜之介に目を奪われています。

 その帰り道で男らしく虎二に「好きだ」と告白した竜之介。きっぱりはっきり潔くて、すっごくかっこよかったです。そしてここがすばらしくきまっているからこそ、このあとで竜之介が見せてくれる動揺や照れた顔なんかがものすごいギャップで、心を鷲掴みにされました。クールなヤンキーっていいですね。

 告白された虎二は、その能天気な頭でアレコレ考え「別にいっかな」くらいのノリで竜之介に返事をします。この虎二の軽さが彼のいいところでもあるのですが、自分の気持ちの重さに自覚のある竜之介は告白をなかったことにしてしまいます。

 本当にいろいろきちんと考えていた竜之介、あのクールな見た目の中にそんな重い気持ちを抱えているなんて素敵すぎます。ちゃらんぽらんな虎二といいバランスです。

 本編では素股まででしたが、最後の描き下ろしでふたりの本番が見られます。「痛かったら殴る」という虎二の宣言通り竜之介が本当に殴られていて笑ってしまいました。それでも、ふたりとも自分の欲もありつつ相手を思いやっているのが伝わってくる、私のヤンキーのイメージにぴったりのお話でした。いいもの読ませていただきました。



『ONE ON ONE』

<登場人物>

 (攻)三神光太郎(みかみ こうたろう)…高校1年。新進気鋭の大型新入生。

 (受)安岐晴臣(あき はるおみ)…高校2年。2年を束ねる実力者。


<あらすじ>

 2年のトップである安岐がトイレで用を足している最中にカチコミにきた三神。ですが三神はそこで目撃した安岐の姿に一目惚れしてしまいます。


<感想>

 県下随一の不良高校で日々優劣を競っているヤンキーたち。1年トップの三神は学校のルール無視で2年トップの安岐にカチコミをかけます。

 しかしそこはトイレ。安岐は個室で用を足しています。タイマンはるには学校のルールに則らなければならないからと、トイレのドア越しに断る安岐ですが、そんなことは聞いちゃいない三神。トイレのドアを蹴破ってきますが、そこで三神が目にしたのは、ちょうどうん○が出たところの安岐の表情。これ文章だけだとわけがわからない感じになっていると思うんですが、ここの安岐の顔が本当に色っぽかったです。

 そんな安岐に一目惚れしてしまった三神は、「一発どうすか!!」と言って安岐を追い回します。それを後日控えているタイマン勝負に向けての精神攻撃だと受け取った安岐は、三神を相手にしてくれません。

 その後本当に拳で語り、三神の気持ちはどうにか安岐に伝わります。喧嘩シーンは短いですがとても迫力がありました。

 そして安岐はお腹が弱いためふたりは本番を迎えられず。なにかと大事な場面がいつもトイレなのがこのふたりらしくてとてもおもしろかったです。



<オススメ要素>

・ヤンキーだらけの熱いお話。
・幼馴染クール×能天気、変態後輩×硬派先輩。





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