壁穴マネーホール /中川リィナ 【漫画感想】

記事内に広告が含まれています。


<登場人物>

 (攻)遠山圭太(とおやま けいた)…大学生。美鶴とは中学からの付き合い。

 (受)河瀬美鶴(かわせ みつる)…壁尻専門店で「ミツ」として働いている。


<あらすじ>

 父親が闇金に追わされた借金を返すため、美鶴は壁尻専門店で穴役「ミツ」として働いています。
 連絡が取れなくなった美鶴を心配していた親友の圭太は、街で偶然見かけた美鶴を追いかけ、何も知らないまま店にまでやってきてしまいます。美鶴の事情を知った圭太は美鶴を助けたい思いから、壁穴ケア係として一緒に店で働くことになります。


<感想>

 『壁穴ヘブンホール』に続く壁穴シリーズ2作目です。共通しているのは壁穴専門店が舞台ということくらいで、前作は1号店、こちらは2号店でのお話なので、お店のルールも微妙に違ったりしてまた違う味わいがありました。

 1作目との比較が多くなってしまうんですが、前作では受のお兄ちゃんは自分の性癖を自覚し自ら望んで店で働いていたのに対し、美鶴の場合は父親の借金返済のためやむを得ず、という事情があります。そのため壁尻としての仕事が楽しいわけではない様子。つらさのあまり気絶してしまうこともあるので、状況はなかなかにかわいそうです。

 それでも、天然の入っている攻の圭太やお店の人たちが濃くて明るい人たちばかりなので、全体の雰囲気は暗くなりません。友だちを助けたい、という思いだけで一緒に風俗店で働いてくれる圭太はどこまでもいい人です(ケア係ですが)。

 美鶴が返済しなければならない借金の額はかなりのもののようで、ミツが客を取るシーンはがっつり描かれています。本命以外と、な展開がダメな方にはオススメできないものの、この壁尻シーンが多彩で大変見ごたえがありました。お客さんからのオーダーもマニアックです。こちらのシリーズを読むたび思うんですが、当たり前にお尻に話しかけるお客さん達……彼らの変態具合を眺めるのも大好きなんです。

 描き下ろしでは『壁穴ヘブンホール』の室井兄が登場していました。相変わらずあっけらかんとド変態ぶりを披露してくれていて嬉しかったです。やはりこのお方は突き抜けていらっしゃる……圭太が変な方向に染まらないことを祈っています。

 カバー下の「壁穴ケア係と聞いて…」にも笑ってしまいました。はい、この展開は私も頭を過ぎりました……いろいろ見透かされてしまった気分です。


<オススメ要素>

・壁尻純愛。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

Renta!/
BookLive!/
ひかりTVブック/
コミックシーモア/
eBookJapan/
BOOK☆WALKER


・シリーズ
感想記事はこちらです




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ


コメント

タイトルとURLをコピーしました