坊主と蜘蛛 /ハジ 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)ジン…蜘蛛の妖怪。
(受)宗玄(そうげん)…自称坊主。異能力持ち。
(攻)七尾(ななお)…大蛸。
(受)八尋鰐(やひろ)…龍宮城の王子。生来の姿は鰐。眼鏡。
<あらすじ>
はじめは人間だと思って声をかけたのがきっかけで、宗玄は蜘蛛の妖怪に取り憑かれています。もとは女が好きだった宗玄でしたが、蜘蛛との快楽を手放す気になれず、すでに2年一緒に旅をしています。
<感想>
あらゆる方面の萌が詰め込まれていて、とても楽しい1冊でした。全部はとても書ききれないので、特に気に入ったところをいくつか挙げていくことにします。
まず、攻の蜘蛛。ジンという名前は後半に入ってから宗玄がつけてくれました。普段は人と変わらない姿をしていますが、蜘蛛の妖怪なので腕がいっぱいあります(全部で8本と言っていたような)。絡みではこの多腕が生み出す快楽が宗玄を虜にしていました……腕が多いっていいですね。虫の蜘蛛姿になったりはしないので、そこは大変ありがたかったです。
それからジンは最初は少年っぽい見た目をしていて、宗玄よりも小柄です。しかし途中で何度か脱皮をし、その度に成長していくので最終的には宗玄を見下ろすまでになります。いろんな体格差を楽しめて本当にお得感ありました。
受の宗玄は、旅の途中で僧侶としての仕事をしていますが本職ではないようです。このお方については謎が多く、少し明らかになる素性についてはちょっと切なくなるものも。ただ宗玄の視点で語られていた前半のお話が、宗玄自身についてわかったうえでもう一度読んでみると、とても捻られた構成だったのだと後になってわかりました。ジンのこともとても健気なコに見えてきます。
それにしてもこの宗玄さん、すごーく男前でした。蜘蛛の妖怪と一緒に暮らせるくらいですもんね、寿命の心配もとりあえずはなさそうですし、末永く仲良くしていてほしいです。
短編で『王子と蛸』も同時収録されていました。本編で信田さんの酒場にいた大蛸・七尾と、龍宮城の王子・八尋のお話です。
ほのちょっとですが七尾が壷に入ってしまうところがお気に入りです。こちらは絡みシーンで蛸足が活躍していて、触手ならぬ触腕に大変萌えさせていただきました。やはり多腕はいいです。
描き下ろし最後のおまけまんがでは、ジンの顔が怖いというくだりが大変ツボにはまりました。最中になると目が爛々として怖い攻って好きなんです。ジンの場合は普段がかわいいだけにそのギャップにやられます。
カバー下には先生のあとがきがみっちりでした。「どうしようもないほど暇な時にでも」、とありますがすごくおもしろかったです。宗玄とジンの詳細なキャラ設定に愛おしさが増しました。
<オススメ要素>
・多腕攻。
・緊縛、狐耳尻尾、脱皮など。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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