恋に堕ちたインキュバス　/私屋カヲル　【漫画感想】

＜登場人物＞

　（攻）インク…淫魔。歌舞伎町で男娼をしている。

　（受）真木忠正（まき　ただまさ）…西新宿警察署生活安全課の新人警察官。マジメ。


＜あらすじ＞

　新人警察官の忠正は人外対策班のリーダーに任命され、歌舞伎町で男娼をしているインクを取り締まることになります。インクの監視を始めた忠正でしたが、インクが売春しつつも人を救っている一面を見せられ、次第に見方が変わっていきます。


＜感想＞

　どのキャラクターもほどよいむっちり感でかわいかったです。

　真面目で風俗関係にはちょっと潔癖の入っていた忠正。歌舞伎町で男娼をしている淫魔のインクを取り締まることになるんですが、人外のインクには法律が及ばないため、ひたすら監視するしかないという素敵展開です。

　学生時代の先輩に一途な片想いを続けてきた童貞忠正は、はじめはインクの仕事を全否定。しかし、相手の望む姿になり性欲を満たしてあげるインクの仕事は客にとっては救済の役割も果たしていて、忠正は次第にインクや風俗業への考え方が変わっていきます。

　インクのお仕事シーンは主に能力で姿を変えてのアレコレなので、いろんなバリエーションが見られて楽しかったです。でも攻が受以外と、なシーンが苦手な方は一応注意した方がいいかもしれません。客×インク（見た目は別人）もちょっとあります。

　インクの矢印尻尾は性感帯であると同時に別人格らしく、忠正に懐いたり時にはインクをたしなめたりとペットみたいでかわいかったです。切られちゃったときは本当に心が痛みました……。元に戻ってくれて本当によかった。

　この１冊で忠正とインクはしっかりくっつき、すっきり一区切りついています。最後の描き下ろしではハーフ人外の先生と、元はインクのお客さんだったコに進展を予感させるものになっていました。本編のふたりも大好きになりましたが、正直こちらもすごく気になります。

　カバー下にも２ページお話があります。神父さんたちと先輩カップルがそれぞれ仲良さげに暮らしているのが垣間見れます。どちらも楽しくやっていそうなのがわかってほっこりしました。


＜オススメ要素＞

・恋愛童貞インキュバス×童貞警官。


＜関連作品＞

・電子書籍（お試し読みができます。）

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・シリーズ
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