酔いどれ恋をせず１　/橋本あおい　【漫画感想】

橋本あおい

2018.12.202024.03.25

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酔いどれ恋をせず(1) (ディアプラス・コミックス)

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橋本あおい新書館 2017-09-01

＜登場人物＞

　（攻）楯野川誓（たてのがわ　せい）…蕎麦屋の店主。３６歳。

　（受）諏訪水澄（すわ　みすみ）…唎酒師。３２歳。

＜あらすじ＞

　八方美人が災いし勤めていた店のオーナーとトラブルになった水澄は、仕事も住む場所も失ってしまいます。新しい職探しがうまくいかない水澄は、酔った勢いでノンケの誓を誘い、それが忘れられない一夜となります。
　それでも一晩限りのつもりでいた水澄。十日後、水澄が偶然発見したおいしそうな蕎麦屋に入ってみると、店主として誓が現れます。

＜感想＞

　食べたことないものばかりなのに、出てくる食べ物とお酒がどれもおいしそうなこと……。外から見たら敷居が高そうで、でも中に入ればきれいなお兄さんがお酒をすすめてくれる絶品お蕎麦屋さん、実在したら絶対繁盛すると思います。

　きっかけは酔った水澄からの誘いだったものの、誓はとてもノンケとは思えない絶倫っぷり。基本ムッツリの誓が絡みのときだけニッと笑うのがたまらないです。

　１巻では水澄が過去のトラウマから恋をしないと決めていたり、誓の家庭のことなどこれから掘り下げていくのかな？と思われることが多く散りばめられていました。けれどさらっと触れる程度のため重い空気にはならず、おいしそうな料理と絡みを堪能できました。

　橋本あおい先生の既刊『between the sheets』も大好きなので、「坂入酒店」の名前が出てきたときには嬉しくなりました。素敵な人達がお酒を買いにやってくるたっちゃんのお店……よほどセンスがいいに違いないです。

　描き下ろしは水澄が誓をナンパした夜のお話で、とても初めて寝るふたりとは思えないハードさでした。でもいやらしさは感じず、とても品があってきれいなものを見せていただけた気分です。

　巻末にはドラマＣＤ『伸るか反るか』のアフレコレポート（２Ｐ）も収録されていました。

＜オススメ要素＞

・おいしそうな料理と色っぽい絡み。

＜関連作品＞

・電子書籍（お試し読みができます。）