寡黙な親友がただのムッツリでした /GO毛力 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)槙淳斗(まき あつと)…高校生。無口で無愛想。

 (受)渋谷桜大(しぶたに おうだい)…高校生。性欲ゲージが見える。


<あらすじ>

 流れ星に「エロい彼女ができますように」と願った渋谷は、人の性欲がゲージで見えるようになります。これで性欲の高い女の子と出会えると喜んだのも束の間、親友の槙のゲージがはち切れんばかりにムラムラしているのを発見。このままでは槙が犯罪者になってしまうと焦った渋谷は、どうにかして槙を助けようと奮闘します。


<感想>

 電子広告での「ホワイおまえMAXムラムラ!?」の衝撃が忘れられず、紙本になったと知って喜んで購入しました。他人のムラムラゲージに翻弄される高校生・渋谷が大真面目に親友を心配しているのがとても楽しかったです。

 流れ星の効果なのか、人がどれだけムラムラしているかゲージで見えるようになった渋谷。ところが、親友の槙の性欲ゲージは朝からMAXムラムラ、一日中ギッチギチで今にも限界を越えそうです。痴漢オジサンのゲージがひび割れて壊れたのを目撃した渋谷は、槙も犯罪者になってしまうのでは、と焦ります。

 それにしても槙のムッツリ顔には笑いました。いつも通りの無表情なのに、表現豊かなムラムラゲージが見えている親友には心の中で頑張れ負けるなと応援されている……どうしようと右往左往する渋谷が百面相してくれるのでさらに槙の表情筋の固さが際立ち、おもしろかったです。

 槙のゲージのあまりのギチギチぶりに渋谷は人助けのつもりで一線を越えてしまいますが、後になって考えてみると槙はけっこうかわいそうな目にあっていたんですね。想いを寄せる相手が身体を許してくれた上になぜかやたらと煽ってくるのに、気持ちは伝わっていない……渋谷も悪気はまったくないだけに、なかなかハードな擦れ違いでした。爆笑してしまって申し訳ない思いです。

 最後の描き下ろしで、槙がどんな心境でいたのかが少しわかります。お姉さんの最後のセリフがツボに入ってしまい、今でも思い出して笑ってしまいます。


<オススメ要素>

・ムッツリ×性欲が見える親友。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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