舐め男～年上の生徒にナメられています～　西野花（著）/國沢智（イラスト）　【小説感想】

＜登場人物＞

　（攻）佐埜令一郎（さの　れいいちろう）…不動産業。３５歳。

　（攻）榎本友介（えのもと　ゆうすけ）…フリーランス。ITの技術屋。オタク。黒縁眼鏡。

　（攻）鷹野湊人（たかの　みなと）…ホスト。三倉の高校時代の同級生。２５歳。

　（受）三倉杜望（みくら　とも）…フードコーディネーター。２５歳。


＜あらすじ＞

　三倉は売り出し中のフードコーディネーターとして、都内のキッチンスタジオで料理教室を開いています。仕事の忙しさと性の不一致が原因で恋人と別れ、酔った勢いで出会い系マッチングアプリに登録。アプリのことはすっかり忘れていた三倉でしたが、料理教室の3人の生徒にバレてしまい、授業後3人同時に迫られてしまいます。


＜感想＞

　キッチンスタジオを持つフードコーディネーターと、教室の生徒３人、全部で４人のお話でした。「舐め犬もの」とだけ言われると読む人を選びそうな印象を受けますが、受の三倉が料理教室の講師というだけあって三倉自身が本当においしそうに描写されています。年上や同い年の生徒さんたちが三倉を「先生」と呼ぶのもたまりませんでした。

　しかも三倉先生は「奉仕されてみたい」という願望を内に秘めている。そこへ尽くしたい系攻が３人も現れてしまったら、どんなに三倉先生が口では嫌がっていても、読者としてはどうぞ心ゆくまで存分に味わってくださいとなるというものです。

　基本は４人仲良く、な雰囲気ですが、それぞれの攻と二人きりなシチュエーションもありました。おかげで一人一人の変態性が浮き彫りになっていて読み応えがあります。中でもオタクでコミュ障らしい榎本さんがとても良い変態さんでした。三倉先生に惚れたきっかけから、彼が持っているデータの使用方法まで、本人相手に真顔で当然のように説明してくる姿が最高です。

　國沢先生のイラストも個性的な４人が魅力いっぱいで全部素敵でした！４Pシーンなんてすごい迫力。三倉先生はイラストでもおいしそうに舐められてました。


＜オススメ＞

・尽くしたい舐め犬攻×奉仕されたい受。


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