クレイジーネイバー /ツブキ 【漫画感想】
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<登場人物>
アレクサンダー・アンダーソン…アレックス。平日はビジネスマン、休日は牧師。
信乃先晶路(しのさき しょうじ)…サラリーマン。周囲に壁を作って生きてきた。
<あらすじ>
会社の同僚に片想いしていた晶路は、二人きりの飲みの席で告白して玉砕します。翌日出社すると自分がゲイであることがバラされており、早退した晶路は自室で人生を終わらせようと決意。晶路が最後の時を迎えようとしたちょうどその時、隣に引っ越してきたアレックスが挨拶にやってきます。
<感想>
「陽気なアメリカ人」のイメージがぴったりなアレックスは、ニコニコ笑顔で胡散臭い宗教勧誘紛いの言葉を並べ、部屋の壁をぶち抜いてルームシェアを強制してくる、まさにクレイジーネイバー(そしてエロ同人が大好きらしい)。しかし何も間違ったことは言っていない上に、晶路を振り回しながらも本音も引き出していく素敵な牧師さんでもありました。
晶路の同僚・旗本の行動は確かに晶路を深く傷つけてしまい、最初はBLによくいるひどいモブかと思っていました。ですが自分の行いを反省し頭を下げることのできる人で、晶路が一度好きになっただけのことはあるお方で胸を打たれます。晶路と旗本が和解してくれたおかげで、アレックスが晶路を止めてくれたこと、晶路が勇気を出して出社したことが改めて本当によかったと思えました。
ただの隣人でしかないはずのアレックスが晶路にここまでしてくれたのにも理由があり、晶路との関係がアレックスにとっても救いになっていく流れは感動的でした。アレックスの過去は詳しくは語られませんが、かなりの重さが予想されるためこれくらいが丁度良かったような気がします。誰かに優しくしてもらうには、まずは自分が人に優しく接することからかな、などとつい我が身を振り返ってしまいました。
描き下ろしは、晶路の夢ノートをめぐるお話。さぞかしかわいい妄想が詰まっているかと思いきや、驚愕の1位には大爆笑でした。せっかく恋人になったのですし、アレックスにはぜひ協力してあげてほしいです。カバー下も、わかり合えているようないないような、それぞれ違う文化を持つ二人の会話が楽しくて何度も見返しています。
<オススメ>
・破壊と再生のセンシティブラブコメディ(帯より)。
・クレイジーネイバーと強制ルームシェア。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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