ハッピー・デスティネーション /円場喜与 【漫画感想】
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<登場人物>
(攻)名川礼(なかわ れい)…ラノベ作家。前世はハーフエルフのレナト。31歳。
(受)在間瑠偉(あるま るい)…カイロプラクティック店スタッフ。前世は人間のアルマス。25歳。
ゲイザー…黒猫。前世はレナトの使い魔。
<あらすじ>
ハーフエルフのレナトと人間のアルマスは恋人同士。しかしアルマスが敵の手に掛かり、「死してもアルマスと共に」と願ったレナトは、ラノベ作家・名川礼として転生。アルマスも在間として転生しており、このまま平和に暮らしていけると思った矢先、礼は突然やってきた男に殺されてしまいます。
<感想>
すごいお話でした。何度も何度も死にながら「死に戻り」の謎を追う礼は、精神も追い詰められるのに在間への愛情は全くブレない。すべての事情が明らかになるとそれもそのはず、と思えるのですが、そこからさらに「真実の愛」へとたどり着くのが切なくも美しい。胸が締め付けられるようなハッピーエンドでした。
せっかく恋人と一緒に転生したのに、前世の記憶を取り戻してすぐに殺されてしまう礼。しかも、死に戻りできるといっても49回のリミット付き。前世の記憶があるのは礼と黒猫のゲイザーのみの状況で、どうにか死を回避しようともがく姿は壮絶でした。礼が死ぬ度にカウントダウンが入るので、読んでいる方も追い詰められる感覚を味わえます。
そして最後に明かされた、すべての発端。レナトとゲイザーの決断を目にしたときにはぐっと堪えましたが、その後の在間がかわいそうで……。ただその数ページがしんどかった分、礼が見せた勇姿には感動しました。偽りではない、という意味で「真実」にたどり着くロジックの美しさに、私はついに真実の愛を見た!と謎にテンションが上がりました(作中にそんな言葉は出てこないのに)。
ラストでの幸せそうな礼と在間を見ていると、まるで最初から両想いだったかのように見えてきます。ゲイザーを含め、三者の平和が少しでも長く続きますよう願わずにはいられません。
<オススメ>
・呪われたハーフエルフ×人間。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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