＜登場人物＞
（攻）須藤正輝（すどう まさき）…昼は配達員、夜は運び屋。見た目はぼんやり。（受）宇野寿一（うの じゅいち）…「猫」の魔女。須藤の隣人。
＜あらすじ＞
金のため、裏稼業で運び屋をしている須藤。隣人の宇野にはいつも無視されていたものの、怪我を手当てしてもらったのをきっかけに一緒に鍋をつつく仲に発展。その後宇野が男に絡まれているのを見つけ助けに入った須藤でしたが、宇野を庇い瀕死の状態に陥ります。＜感想＞
魅力的なタイトルにあらすじも見ずの購入でしたが、結果大当たりでした。お話は現代版魔女狩り、といった感じでしょうか。殺伐とした雰囲気の中で、ふたりの純愛だけが輝いて見えてきます。肉体交渉で契約した相手を使い魔にできる魔女。裏社会の人たちから追われる生活をしてきた寿一くんは基本一匹狼のようですが、その心にするりと入ってきたのがお隣の須藤。須藤から見た寿一くんは距離が縮まるとそれはもう素直で善良なお方でした。苦労してきたであろう様子が伝わります。
そんな寿一くんと狂人入っている須藤がうまくやっていけるのか不安に思ったりもしたのですが、今後も危険がつきまとう寿一くんの隣はこれくらいの人でないと務まらないだろうなと、最後まで読んだ今は納得しかありません。
カバー下では設定や人物についての詳細が読めました。ありがたい紹介がみっちり詰まっていて、中でも「物語ラストでの残機」がはっきり書かれていたのが感激です。須藤の数字に安堵したのと、飯田の申告に嘘がなかった事実に泣きそうになりました。
＜オススメ＞
・使い魔になった運び屋×「猫」の魔女。＜関連作品＞
・電子書籍（お試し読みができます。）
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