<登場人物>
(攻)大熊剣一(クマ)
(受)鹿野悠(バンビ)…怒ると熊(本物)になる、獣種の人間。
火花紅季(ハナビ)…大熊の同級生
元村ハチ(ハチ)…大熊の同級生
<あらすじ>
鹿野悠はその苗字から「バンビ」と呼ばれていますが、怒るとクマになってしまう人間です(動物に変身する人間は「獣種」と呼ばれています)。仕事中にかつての同級生・大熊と再会したバンビ。大熊との間に嫌な思い出のあるバンビですが、失恋したばかりだという大熊に動揺してしまい……。
<感想>
『MOMO』、『Hachi』、に続く、シリーズ3冊目です。『Hachi』に出てきたクマさんこと大熊さんが主役です。
バンビは気が強くてはっきりものを言うタイプに見えますが、それはかつて強くなろうと決意したできごとがあり、そこに大熊が関わってきます。
前作『Hachi』では、いい人なのに最後はちょっと切ない感じになってしまった大熊でしたが、バンビとは幸せになれそうです。中盤で『Hachi』の主役二人(ハチとハナビ)も登場し、ハチがまだ3人の関係を消化しきれていない描写もありますが、大熊が幸せになることでよい方向に向かいそうな雰囲気が感じられました。
シリーズ1作目『MOMO』の番外編も24ページ収録されています。何も知らずに読んだときは「ん……? パラレル……?」という感じでしたが、流星さんがとってもかわいいです。
この1冊だけでも完結していますが、シリーズ通して読むとクマの幸せがさらに喜べるのではないかと思います。
クマさん、よかったね。
<関連作品>
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