ヤギとオオカミの発情事情 /ときしば 【漫画感想】

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『ヤギとオオカミの発情事情』(表題作)

<登場人物>

 (攻)八木明(やぎ あきら)…ヤギの獣人。18歳。

 (受)大上恭牙(おおかみ きょうが)…オオカミの獣人。18歳。


<あらすじ>

 セリアン星に住む獣人の明と恭牙は、瓜二つの星・地球に子供のころから憧れていて、いつかふたりで行きたいと約束していました。
 高校生になったふたりは、明の恭牙への態度が変わってしまい毎日けんかばかり。しかも地球潜入実習でペアになってしまい、ふたりきりでの同居生活が始まります。


<感想>

 地球と双子のように似ている星・セリアン星には、かわいい獣耳にしっぽを持つ獣人さんたちが住んでいます。セリアン星にとっての地球はまだまだ調査中らしく、明と恭牙にとっては憧れの場所だったようです。

 高校生になると地球潜入実習なるものがあるらしく、調査のためペアになって地球に住むことになった明と恭牙。薬を飲んで人の姿になり、さらに発情も抑えての潜入です。

 獣人としての姿を隠し、さらに発情期とも付き合いながらの地球生活は大変そうです。普段は恭牙にけんかを売ってばかりに見える明はなんだかんだで恭牙を助けてくれますが、実はいろいろと事情があり気持ちはすれ違い。絡みも最初のうちは無理矢理気味です。

 明がひとりで抱えてきた事情はこの世界の獣人ならではといった感じでかわいそうだったんですが、それをまるごと受け入れてくれた恭牙はさすがでした。本来は捕食側のオオカミが受っていいですね、男前です。

 あとはヤギの目については初めて知ったのですごくおもしろかったです。体質から目が変化するというのも新鮮でとても萌えました。



『ウサギとネコの発情事情』

<登場人物>

 (攻)真白(ましろ)…ウサギの獣人。高校生。17歳。

 (受)根古川クロ(ねこがわ くろ)…ネコの獣人。教師。


<あらすじ>

 幼い頃の真白に懐かれて家族になり、兄弟として暮らしてきたクロ。真白に発情期が訪れないのは自分に原因があるかもしれないと考えたクロは、実家を出て真白と距離を置こうとしますが……。


<感想>

 大きくなったウサギ×年上黒猫のかわいいお話でした。こちらは短いながらもずっとセリアン星なので、獣人さんたちの日常が垣間見れて楽しかったです。

 特にクロが教卓でお昼寝している姿にやられました。それが日常のことのように受け入れられているのが平和な雰囲気でかわいい……。同時に真白については遅れてきた発情期に振り回されていて、これもまた獣人ならではといった感じがしました。

 なにげに恭牙が活躍していたことが嬉しかったです。どこでもいい奴ですね恭牙……もらったウサ耳の行方が気になります。



<オススメ要素>

・豊富で楽しい獣人設定。


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