鴉は恋風に舞う~ドラゴンギルド~ 鴇六連(著)/沖麻実也(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)ガーディアン…風竜。超絶の美竜。

 (受)オリビエ…鴉の魔物。ドラゴンギルドのバトラー。22歳。


 ネロ…レンヴィートル陸軍元帥。人間になりすましている魔狼。28歳。


<あらすじ>

 ドラゴンギルドのバトラーとして働くオリビエは、鴉の魔物でありながら帝国軍元帥・ネロのスパイでありギルドに潜入してから4年が経とうとしています。故郷を救うため翼をなくす覚悟をしてまで潜入したオリビエでしたが、ドラゴンギルドで過ごすうちにネロの考えに疑問を持ち始めていました。


<感想>

 シリーズ8冊目です。いよいよ本格的に佳境に入ってきている雰囲気の中、今回の主役はギルドのバトラー・オリビエと風竜のガーディアンでした。ふたりともこれまでのシリーズ中にちょこちょこ登場していたおなじみのキャラクターだっただけに、冒頭から明かされたオリビエの正体には「えっ」と思わず声が漏れてしまうほどびっくりしました。

 今回はそんなオリビエがドラゴンギルドにやってくることになった経緯と、バトラーになってからの4年間のオリビエの変化とガーディアンとのなれそめが語られています。壮絶な覚悟を背負ってきていたオリビエと、ただの悪い奴だと思っていたレンヴィートル側の事情も見えてきて切なくなりました。

 しかもネロがオリビエにただならぬ感情を抱いているのもわかります。もしかしてガーディアンと三角関係になってしまうのでは……?と一抹の不安が過ぎりましたが、そこは竜特有の激しい執着と包容力でオリビエをしっかりものにしてくれたので安心しました。ありがとうガーディアン……。

 終盤でオリビエがスパイだったとわかっても、誰一人として彼を責めず、さらにはギルド総出で迎え入れる皆様には感激でした。

 オリビエの目を通してこれまでのおさらいをさせてもらいましたが、なんと次巻が最終話を予定とのこと。帯には2020年初秋発売予定とあります。ずっと追いかけてきたシリーズが終わってしまうことに寂しさもあるものの、既刊を読み返しながら楽しみに待ちたいと思います。


<オススメ要素>

・ガーディアン×オリビエ、壮大な伏線回収。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

BookLive!/
ひかりTVブック/
コミックシーモア/
ebookjapan/
BOOK☆WALKER


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