竜結社と永遠の守人~ドラゴンギルド~ 上 鴇六連(著)/沖麻実也(イラスト) 【小説感想】

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<登場人物>

 (攻)サリバン…風竜。ドラゴンギルドの稼ぎ頭。約100歳。

 (受)リーゼ…ドラゴンギルド筆頭バトラー。


 レリウス・ウェル・ゴートン・サージェント…ヴァンパイア。法務将校として帝国軍に潜入している。アンバーの恋人。

 ネロ・フーリオ・レンヴィートル…陸軍元帥。人間になりすましている魔狼。28歳。


<あらすじ>

 ネロが王女の成人祝賀式典で一斉蜂起を計画していると知ったリーゼは、ネロの企みを阻止するため、式典の警固をドラゴンギルドが行えないかと考えます。警固の任務を得るため、リーゼは法務将校として帝国に潜入しているサージェントとともに大帝に直談判に向かいます。


<感想>

 シリーズ9冊目です。完結巻が2冊に分かれた本の「上」で、次の下巻でシリーズ完結となります。中心となるのは、シリーズ2作目で主役を張っていたサリバン×リーゼ。最終決戦を目前に、緊迫感に満ちた駆け引きが繰り広げられています。

 本編に入る前に「Overture 魔狼の独白」が収録されていて、ネロ側の事情が少しわかるようになっていました。ドラゴンギルドにとっては敵となる相手ですが、ネロにもここに至るまでの壮絶な戦いと理想とする未来があることが示されていて、どちらかが一方的に悪いとは言えない状況です。両者はともに譲れないものがあるため、事態はとても難しい方向に進みそうな気配がします。

 あと数日に迫ったネロの一斉蜂起を阻止するため、サージェントを交えて策を練るドラゴンギルドの皆様。リシュリーとファウストも合流し、それぞれが得意分野で活躍している光景に、シリーズを追いかけてきた者としては感激するばかりです。

 中でもサージェントとアンバーには参りました。サージェントは一応帝国側の人なのでふたりはあまり一緒にいられないのに、どちらもリーゼに対して当然のように惚気ている姿にすごく萌えます。そしてアンバーが確実に成長している……!竜としての執着心の芽生えを喜ばしく思いつつも、かわいい姿のままでいてほしいと願うサージェントやリーゼの気持ちにも激しく頷いてしまいました。

 張り詰めた空気の会議や説得の場面が多くはありますが、緩急つけてのストーリー展開が巧みで最後までずっと惹き込まれていました。サリバンとリーゼの揺るがない絆が見られるシーンもたくさんで、萌もいっぱい補充できます。王女についてやオリビエの行方などすごく気になるところで終わってしまったので、急いで下巻を読んで来ようと思います。


<オススメ要素>

・シリーズ9作目。完結巻・上。
・サリバン×リーゼ。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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