前略、お兄ちゃんは聖女になりました。　/由依子　【漫画感想】

由依子

2023.08.152024.06.09

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前略、お兄ちゃんは聖女になりました。

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由依子彗星社 2022年09月16日

＜登場人物＞

　（攻）テオドロス・ドランブル…テオ。高位魔術師。魔族の血をひいている。

　（受）石川梅彦（いしかわ　うめひこ）…人間。料理人。高校生の妹がいる。

＜あらすじ＞

　高校生の妹が突然現れた魔方陣に吸い込まれてしまい、助けようと後を追った梅彦も異世界に召喚されます。妹だけはなんとか元の世界に帰せたものの、逃げ遅れた梅彦。高位魔術師・テオに紋章を刻まれ聖女としての契約を結ばされます。

＜感想＞

　愛する妹を助けることには成功したけれど、その代わりに魔術師テオの聖女になってしまったお兄ちゃん・梅彦。テオはかなり高位の魔術師らしく、植物園には触手がいたり梅彦をテオに触れていないとイケない体にしてしまったりとなかなかにアレなお方でした。妹さんを逃がして大正解でしたねお兄様。

　ですがそれも料理人・梅彦に胃袋つかまれちょっとずつ態度が軟化していくテオがかわいかったりします。やることはがっつりやっているのに、こちらの1巻ではようやく友達になったばかりのおふたり。テオが今後どこまで絆されてくれるのかも楽しみになりました。

　この世界では一般的に魔術師は聖女を大切に扱うようなので、魔術師の性みたいな感じでテオにもその傾向が現れてくれたら……と妄想が止まりません。ルカとジジというこちらもかなり気になるキャラもいらっしゃって、これからも活躍してくれたら嬉しいです。

　ただテオに対する世間の反応なんかはかなり辛辣だったりして、彼を取り巻く環境はけっこう厳しいものがありそうでした。そんなところも、異世界出身で偏見のない梅彦がテオを救ってくれる未来があったらいいな、と願っています。

＜オススメ＞

・高位魔術師×ガチムチ料理人。

＜関連作品＞

・電子書籍（お試し読みができます。）