愛想が尽きない　/ばせう　【漫画感想】

ばせう

2024.10.282024.11.02

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愛想が尽きない

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ばせう KADOKAWA 2023年03月15日

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＜登場人物＞

（攻）（受）桐島柊（きりしま　しゅう）…会社員。エリート。

（攻）（受）緒方京介（おがた　きょうすけ）…会社員。優しい。

＜あらすじ＞

　高校で出会い、付き合って１０年になる柊と京介。１０周年の記念日デートの約束をしますが、急な仕事が入った京介は直前にドタキャン。これまでも同じことを繰り返してきた京介に我慢ならなくなった柊は、その場で別れを告げます。

＜感想＞

　いいもの読ませていただきました。最初から付き合ってる人たちのお話が大好きな私にとって、日々待ち望んでいた萌を摂取できて大満足です。

　開始1ページ目で突然のお別れシーン、お付き合い歴１０年の恋人同士の痴話喧嘩がじっくり拝めるのかと思うとワクワクが止まらなくなるオープニングでした。このシーンは電子で試し読みできるところもあると思うのでぜひ読んでいただきたいです。私の場合は２ページ読んだ後すぐ在庫を探しに行きました。

　柊が京介に別れを告げて始まるお話ですが、柊と京介どちらにも共感できる部分があって、片方だけが悪いとも言い切れない。京介の過去は後半明らかになりますが、柊もそれなりに苦労してきた様子。おそらく柊は自分の面倒臭さに自覚があって、京介の前では一応抑えようとしてきたのではないでしょうか。そうやって表面上は物分かりのいい振りをしてきた柊にも限界が訪れての今回の痴話喧嘩。かわいいです。

　別れた後も柊がつい習慣で連絡しそうになったり、結局京介で抜いてしまうあたりにふたりが１０年一緒にいた時間を感じられて楽しかったです。周りも理解ある人がいて安心。相沢さんがんばってください。

　それからこちらのおふたりってリバなんですよね。長い付き合いの柊と京介の中ではそれが当たり前の流れで、自然なこととして描かれているのがとても魅力的。描き下ろしでは最中の逆転も見られます。お互いに余韻を残したままのポジション交代最高でした。