<登場人物>
(攻)照太郎(しょうたろう)…テル君。大学生。妖怪等が見える。19歳。(受)黒峰山赫々坊(こくほうざん かかぼう)…かか丸。黒峰山の烏天狗。
<あらすじ>
一人暮らしのアパートへの帰り道で、死に掛けの烏天狗・かか丸を拾った照太郎。かか丸のあまりに魅惑的な体に抗えず、照太郎は請われるままかか丸の「依代」に。すると翌朝から次々と神様が押しかけ、照太郎の家に住み付いていきます。<感想>
疾走感あるギャグと迫力満点の絵柄……ものすごい勢いに最初から翻弄されっぱなしでした。次々に現れる神様たちのキャラの濃さだけでなく、その中にBL萌もしっかり詰まっていて、どこから見てもすごいものを読んだ気分になれるお話でした。素敵な作品に出合えて幸せです。帯の「雄っぱい神様」の文字に最初は何事かと思いましたが、一目見てしまえば納得しかないかか丸。テル君のことが大好きで魅惑のボディをお持ちの、愛すべき神様でいらっしゃいました。
神様と人間では感覚が違いすぎてのすれ違いも起こるのですが、神様のモノローグで「人間と暮らすのは無理があるかもしれない」とあったのが新鮮で。人間に迷惑をかけるのを気に病む神様は初めてお目にかかった気がします。なんて謙虚で良い神様なんでしょうかか丸。
テル君も、いろいろ見え過ぎるせいで幼少期から苦労が多かった様子。次々に押し寄せてくる神様たちに文句を言いつつ、追い出したりはしないお人よしに見えます。そしていざかか丸にピンチが訪れれば、大天狗様にも強烈なツッコミを繰り出せる頼もしいお方でした。かか丸との幸せな未来しか見えなくて応援したくなります。
テル君とかか丸はもちろんですが、忘れてはいけないのがそれぞれにワケありを匂わせてくる神様達。カバー下にも気になる情報がたくさんで、まだまだ皆様の今後を拝ませてほしくなりました。
<オススメ>
・いろいろ見えるムッツリ大学生×健気な押しかけ神様。<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
DMMブックス【電子限定特典つき】

コメント