<登場人物>
高井颯太(たかい そうた)…40歳で死亡、20年前の大学時代から生き直す。槙尾(まきお)…高井の大学の同級生。両刀。
久保田香住(くぼた かすみ)…大学生。インディーズバンドのボーカル。
<あらすじ>
結婚して表向きは普通に生活していたものの、妻にゲイであることがバレ、刺されて死亡した高井颯太・40歳。そこへ現れた謎の男に「他殺の権利」を与えられた高井は、20年前の大学時代から生き直しをはじめます。<感想>
『麗人』で初めて読んだときから毎話ものすごい衝撃を受け続けていた、大好きな作品です。連載時もドキドキしながら追いかけていましたが、単行本としてまとめて読んでみたところさらに心に深く突き刺さる事態となりました。うっすらこの巻以降のネタバレも含んでしまいますが、生き直しをスタートさせた高井くんがこの人とくっつくのか、と思ったらそうはならなかったり、あ、こっちと恋人になるのねと見ていたら続いていかなかったり。この物語の最終的な着地点がまったく想像がつかなくて、今はとにかく高井くんから目が離せません。
最初は槙尾くんが相手なのかと思っていたのですが、どうやら違う様子。そこへ颯爽と現れ、それはもうスマートに高井くんをさらっていったカスミさん。このお方が見れば見るほどに魅力的で……。この時はカスミ×高井を全力で応援していたのを思い出し、懐かしい気持ちになりました。カスミさんと高井くんへの私の想いは2巻の感想で語らせてください。
当時はまだ名前もわからなかった氷室くんが実はかなり初期の段階で高井くんと会話していたり、「謎の男」さんの説明はやはり意味深に感じるし、私が気づいていないだけでまだまだ大切なことが詰まっていそうな1巻、これから何度も読み返すことになりそうです。
<オススメ>
・40歳、恋をするため大学時代から生き直し。<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
DMMブックス

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