シュラバメイカー /フジマコ 【漫画感想】
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『シュラバメイカー』(表題作)
<登場人物>
(攻)早瀬想太(はやせ そうた)…大学生。歩の高校の同級生。なぜか歩の修羅場に居合わせる。
(受)椎名歩(しいな あゆむ)…大学生。男の趣味が最悪で、壮絶な修羅場を演じてきた。
<あらすじ>
人気者の大学生・歩は、見た目もよく友達も多いのに男の趣味が最悪。これまでに何度も壮絶な修羅場を演じてきました。
そんな歩の修羅場になぜかいつも鉢合わせてしまうのが、高校の同級生の早瀬。みじめな姿は周囲に秘密にしておきたかったのに、高校卒業と同時にもう会うこともないと思っていた早瀬と、歩は大学で再会します。
<感想>
表紙の歩がボロボロに泣いているので、かわいそうな話かも……と少し覚悟をして読みました。結果、歩の男の趣味が本当に最悪で、歩がその最低男たちに何度も泣かされてしまいます。しかし、早瀬が本当にギャグのようなタイミングで現場を訪れるおかげで、そんなに悲しい雰囲気にはなりませんでした。むしろ早瀬が修羅場を引き込んでいるかのような展開が笑いを誘います。
大学生になって再会した後も、歩がカレシに振られてしまったり、元カレとの再会という修羅場に居合わせてくる早瀬。その場はどうにか早瀬が助けてくれますが、やけくそなノリで歩は早瀬の童貞まで奪ってしまいます。
けれどその後少しのすれ違いで、歩は元カレを自宅に引き入れてしまい、これまたひどい目に……。拘束にほんのちょっとですが首絞めなんかもあったりして、助けに来た早瀬も今回ばかりは間に合いませんでした。
そのあとで怒った早瀬がいい具合に怖かったり、元カレを追い出してからの諸々がとても甘かったのでなんだかいいもの見た気分になりました。NTRはかわいそうなのに、その後の甘さがより沁みてくるのが癖になります。
『俺の方が絶対かわいい!』
<登場人物>
(攻)黒川直也(くろかわ なおや)…女装ショップのやり手経営者。27歳。
(受)白根恵一(しらね けいいち)…女装が趣味の会社員。29歳。
<あらすじ>
飲み会の帰りに偶然見かけた女装ショップに酔った勢いで立ち寄った白根。一緒にいる同僚達の前では、自分には「変態趣味はない」と言い切り店を後にしますが、実は白根は家ではこっそり女装を楽しんでいました。店の服の質がよかったことが気になった白根は、「友人に頼まれて」と言い訳をして黒川の店に足繁く通うようになります。
<感想>
裏表紙では仲良くウェディングドレスのふたり、これがカラー口絵(前編の表紙)では黒川だけがドレスで白根はタキシードを着ています。この攻のみがドレスという組み合わせがどうにも好きでして、とてもお気に入りのイラストになりました。本編ではふたりとも楽しく女装しています。
偶然立ち寄った女装ショップで、こんなにかわいい顔してるのにもったいない、私の方がカワイイけど、という黒川の言葉に激怒していた白根。てっきり女装が似合いそうだと言われたことに腹を立てたのかと思っていたら、家に帰り「絶対に俺の方がカワイイ!」と完璧な女装で言い切る姿に爆笑してしまいました。あ、そっちだったんですね、と。
はじめに黒川の店を訪れた時は白根の同僚も一緒だったため、女装を変態趣味と言って全否定していた白根。黒川の店がオーダーメイドもやっていると聞いて、自分とほぼ同じサイズの友人に頼まれて、と嘘を吐いて店に通い始めます。
後半になって、それまでずっと女装だった黒川の紳士服姿を拝めます。がっしり体型を惜しげもなくさらしてくれていた女装も好みど真ん中だったんですが、ここにきてのスーツ(+眼鏡)がすごくかっこいい!なんかもういろいろありがとうございます。
最後の描き下ろしでは、表題作のふたりが温泉旅行へ。早瀬と椎名がお楽しみ中、隣の部屋では同時収録カプの黒川と白根がなんともマニアックなプレイに勤しんでいました。黒川と白根のインパクトが強すぎて、最後の1Pだけなのに目に焼きついて離れません。
<オススメ要素>
・修羅場を引き寄せる攻×男の趣味最悪の受。
・女装攻×女装受。
地雷注意:NTR(元カレ×歩)
<関連作品>
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