14巻は『小野寺律の場合』№27~28、№28.5(描きおろし)、『雪名皇の場合』№4が収録されています。カバー下漫画は食洗機を欲しがる律っちゃんと羽鳥さんのお話が2Pで、先生のあとがきイラストとリンクしていました。
『~小野寺律の場合~』(表題作)
<登場人物>
(攻)高野政宗(たかの まさむね)…丸川書店エメラルド編集部の敏腕編集長。
(受)小野寺律(おのでら りつ)…丸川書店エメラルド編集部の新米編集者。
清宮尚(きよみや なお)…写真家。律が留学していたときの友人。
<あらすじ>
担当作家が上京し、直接挨拶に行くことになった律。そこは律と高野の母校が近く、律はかつての黒歴史を思い出して悶絶していました。ついてこようとする高野をかわしていると、律は高野から部屋の鍵を渡されます。
<感想>
№27では尚の本気がついに律っちゃんに伝わったようですが、律っちゃんの中でははっきり答えが出ているようなのと、高野さんの合鍵の件なんかもあっていつもの楽しい雰囲気を味わえました。絡みも甘くってよかったです。
しかし、その後の№28では不穏な雰囲気に……。はっきりしない律っちゃんにとうとう高野さんがキレてしまいました。この時の高野さんの表情が律っちゃんを通してしかわからなくて、あえて描かれないところが切なかったです。
尚が想像以上にしぶとくて、でもおかげで律っちゃんが大事なことに気づき始めている……といいなと思います。恋に(完全に)堕ちるまであと26日、そろそろ大詰めの予感がしてきました。
『~雪名皇の場合~』
<登場人物>
(攻)雪名皇(ゆきな こう)…美大生。ブックスまりものアルバイト。22歳。
(受)木佐翔太(きさ しょうた)…丸川書店エメラルド編集部の編集者。31歳。
<あらすじ>
卒展と院試を前に、作品に「迷いがある」と指摘された雪名。自分を追いつめるため、結果が出るまで木佐と会うのをやめる決意をします。
<感想>
大学院試を控えつつ、卒業制作に取り組んでいた雪名が大学の先生に「迷い」を指摘され、芸術家らしい壁にぶち当たっていました。
そんな雪名が自分を追いつめるために実行したのが、木佐断ち。木佐さんのほうも理解を示してくれて、年上らしい厳しさも垣間見えたところにぐっときました。
前半はあっさり離れ離れになってしまったような印象でしたが、晴れて雪名が合格した後の彼の暴走ぶりを見るに、本当に追いつめられていたのがうかがえます。木佐さんも実は……な展開も微笑ましかったです。
<オススメ要素>
・恋に(完全に)堕ちるまであと26日。
<関連作品>
・シリーズ
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世界一初恋 ~小野寺律の場合14~ /中村春菊 【漫画感想】
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