世界一初恋 ~小野寺律の場合17~ /中村春菊 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)高野政宗(たかの まさむね)…丸川書店エメラルド編集部編集長。敏腕。

 (受)小野寺律(おのでら りつ)…丸川書店エメラルド編集部編集者。新米。


<あらすじ>

 高野から新人漫画家の担当を任された律は、仕事にも気合が入ります。その一方で、告白を先延ばしにしているためセフレはやめてけじめをつけると高野に宣言。自分で言ったことながら、律は欲求不満が募ります。


<感想>

 17巻は『スペシャル★ミックス』(小野寺律の場合、羽鳥芳雪の場合、木佐翔太の場合、横澤隆史の場合)、『小野寺律の場合』№32、№33、№33.5(描き下ろし)が収録されていました。横澤さんのお話にでてくるひよりちゃんが登場の度にかわいらしく成長していらっしゃって、毎度のことですが親戚の子を見守っている気持ちになれます。そしてサングラスが似合い過ぎの横澤さんに爆笑。いいもの見せていただきました。

 本編は、冒頭の短編から酔った律っちゃんが積極的で大歓喜でした。あれは夢じゃないですよね?? 嬉しすぎてどこまでが実際に起こったことだったか何度も確認してしまいます。前の巻まででシリアスは乗り越えた感じで、今回は高野さんの余裕ある雰囲気を楽しめました。想いは伝わっていてあとは告白するだけって、もしかして一番いい時期なのでは。ボーナスタイムはこの先いくらでも味わっていたいです。

 律っちゃんのけじめ宣言もかわいいものでした。自分から諸々ダメだと言っておきながら、読者サービス満点の夢を見てくれるので読み手としては感謝したいくらいです。律っちゃんの夢はぜひ高野さんの家で上映してあげてください。

 描き下ろしが高校時代の夢のお話で、今となっては新鮮でした。嵯峨先輩がけっこうわかりやすくラブラブでほっこり。そして最後のカウントダウンもじりがおもしろすぎて。本編が「16日」だったので、そこからの15分なのも大変にツボに入りました。


<オススメ>

・「完全に恋に堕ちるまであと16日」。


<関連作品>

・シリーズ


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