<登場人物>
中山駿人(なかやま はやと)…中3。優士の甥。
中山優士(なかやま ゆうじ)…現・中山家の大黒柱。
中山菊花(きっか)…幼稚園児。駿人の異父妹。
弥生(やよい)…優士の義理の姉。駿人と菊花の母。
日高仁(ひだか じん)…駿人の家庭教師。コウ(優士の異母弟)が好き。
<あらすじ>
駿人の気持ちに対し、はっきり「無理だ」と拒絶した優士。中山家は表面上は以前の家族としての在り方を取り戻します。そこへ突然、3年行方知れずだった駿人の母・弥生が現れます。弥生は今は海女をしているといい、駿人と菊花に今の家を出て一緒に暮らさないかと誘います。
<感想>
約1年ぶりの新刊だったので、中山家の家族関係をだいぶ忘れてしまっていました。冒頭のキャラクター紹介が本当にありがたかったです。そんな状態で読んだので、何か間違えたことを書いていたらすみません。
2巻の終わりではっきりと駿人を拒絶した優士。それからは、元の家族の姿に戻ろうとしているのがうかがえます。そこへ突然帰ってきた駿人の母・弥生。弥生は今は海女さんになって海の近くに住んでいて、駿人と菊花もそこで一緒に暮らさないかと持ちかけます。が、ふたりの子供達は即お断り。清々しい拒絶っぷりでした。
しっかり登場したのは今回が初めての、駿人のお母さん。この人がまあ強烈な人でした。こういうキャラの人って、無茶苦茶なのに本当にいそうな気がしてしまいます。そしてとても魅力的で、モテる。優士の視点から語られると、余計にそう感じられました。
子供達を連れて行くのを弥生は今回は諦めたようで、またひとりで家を出ていってしまいます。ただ、このときずっと中山家にあった視点からちょっとずれて、日高から出た言葉にはっとさせられました。
そういえば日高と駿人の距離がものすごく近くなっているような気がするんですが、ここはどういう感情で繋がっているんでしょうか。日高さんにも幸せになってほしいです。
そして再び駿人の誕生日がやってきます。ここでの優士が……!大人ってずるいですね。全力で応援致します。
帯にもありますが、この3巻で駿人の中学生編は完結し、さらにそこから2年が経過したところが最後に少し描かれています。カバー下で秀良子先生が「メタモルフォーゼが大好きです」とおっしゃっている通り、素敵な変身を見せていただきました。次巻も楽しみに待つことにします。
<オススメ要素>
・駿人の母登場。
・ストーリーをじっくり追いかけられます。
<関連作品>
・電子書籍(お試し読みができます。)
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・シリーズ
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