どうせ掘るなら深い穴。 /りーるー 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)岩清水桔平(いわしみず きっぺい)…農業の若手支援のため、東京から県庁に出向してきた。

 (受)友永大樹(ともなが だいき)…都会から田舎の実家に出戻ってきた。豪に長年片想いしている。


 友永豪(ともなが ごう)…大樹の幼馴染で義兄。大樹の姉・ゆかりと結婚した入り婿。


<あらすじ>

 一度は都会に出たものの、1年で田舎に出戻ってきた大樹。今は実家のレンコン作りを手伝っています。
 姉の夫になった幼馴染・豪にずっと片想いを続けている大樹。豪を想って自慰に耽ることもあり、その現場を東京から出向してきたという岩清水に目撃されてしまいます。若手の農業支援が目的だという岩清水ですが、同じゲイ同士ということで強引に大樹との距離を詰めてきます。翻弄される大樹ですが、頑なだった気持ちは岩清水と過ごすうちに次第に変化していき……。


<感想>

 りーるー先生の、BLでは初の単行本です。最初はmomentで読んでいて、紙の単行本になるのを心待ちにしていた思い出の作品です。

 好きだった幼馴染の豪が自分の姉と結婚してしまい(しかも入り婿でほぼ同居)、実家にいづらくなった大樹は一度家を出るものの、1年で出戻ってきます。そして実家のレンコン作りを手伝いながら、未だに豪への想いを断ち切れずにいます。

 豪を想ってひとり軽トラで抜いていた大樹ですが、それを見ていたのが新しく東京から出向してきた岩清水。彼の任務は若手の農業支援らしく大樹と真面目に仕事もしますが、田舎で出会った貴重なゲイ同士ということで積極的に大樹に迫ってきます。

 強引な岩清水に何度も襲われてしまう大樹ですが、スパダリな岩清水は大樹の体だけでなく心にも寄り添ってくれます。大樹の知らないところで友永家の人たちにもさりげなく気を配っているところが、只者ではない感を漂わせています。

 人との距離が近い田舎という環境で、大樹は本当の自分を隠して生きなければならない、ということを豪に諭す岩清水が本当に大人でした。めちゃくちゃに見えて急にこういう達観したことを言ってくるので、年上としての魅力がひたすら上がります。そして大樹と気持ちが通じた後の身の振りまで完璧。スーパーダーリンとはこのことかととてもしっくりきました。

 肌色シーンも全7話+描き下ろしでほぼ1話1エロの大サービスです。大樹も岩清水も筋肉質なのにどこかやわらかそうに見える体つきで、そんなふたりの絡みは独特のアングルもあって絶景でした。


<オススメ要素>

・スパダリ×田舎でいろいろ身動きの取れない末っ子。
・個性的で魅力的な肌色シーン。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

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・番外編






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