ジェラシー 2 /スカーレット・ベリ子 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)大和明虎(おおやまと あきとら)…大和会花村一家の組長代行。

 (受)櫓木卯一(ろぎ ういち)…プータロー。21歳。


 浅生田(あそだ)…花村一家の組員。明虎の子分。

 大和麻巳(おおやまと あさみ)…明虎の妻。


<あらすじ>

 自分が「花村一家」だと嘘を吐いたせいで、櫓木は花村一家からも追われることに。隠れていたところに明虎が現れますが、嫉妬に駆られた半田に刺されてしまいます。
 連れてこられた組のマンションの部屋で、明虎と身体を重ねた櫓木。そこへ明虎の妻・麻巳が赤ん坊の辰之を連れてやってきます。


<感想>

 『四代目・大和辰之』のスピンオフ2巻目です。辰之のお父さんのお話なので結末だけはわかっているはずなのですが、これがこの先どう繋がっていくのか、まだまだ予想がつきません。

 明虎さんも櫓木さんも常人の感覚では理解しがたい人たちなので、振り回される浅生田さんの視点が入ることでものすごく共感を覚えます。浅生田さんに関しては後輩とのやりとりから垣間見える過去にずっとニマニマしていました。スーツ眼鏡も眼福でございました。

 それから辰之のお母さんがとにかくいい女でした。ただ強いだけじゃなく時折弱音や嫉妬心なんかも漏らしてしまうところにぐっと心をつかまれます。櫓木さんが悔しがっているのが嬉しくなるほどでした。

 麻巳さんを見ていると辰之は目だけじゃなく性格もお母さんに似たのかな、と思えます。本当はそれなりに怖そうな浅生田さんが辰之には甘いのも、こんな状況で麻巳さんと面倒を見てきたんだとわかると、なんだか理解できるような。

 中盤でちょっとだけ「今」の話があり、ここまでが濃すぎて頭から抜けていたハチと麗華ちゃんにほんの少し癒してもらいました。健気な麗華ちゃんが泣かせます……。こちらも何か進展があるといいな、と期待して次巻を待つことにします。


<オススメ要素>

・濃い人たちの容赦ない執着。


<関連作品>

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・前作



・四代目



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