新宿ラッキーホール /雲田はるこ 【漫画感想】

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<登場人物>

 (攻)(受)桧山苦味(ひやま くみ)…AV製作会社「ラッキーホール」の社長。元ゲイビの売れっ子男優。

 (攻)(受)サクマ…ラッキーホール副社長。出演男優のスカウトをしている。元ヤクザ。


 (攻)レニ…ゲイビ男優。関西弁を話すハーフ。

 (受)斎木(さいき)…ラッキーホールの社員。苦味のファン。


 (受)カタギリ…会社をリストラされたところをサクマにスカウトされたノンケ。

 (受)竜(りゅう)…サクマが以前いた組の組長の息子。


<あらすじ>

 ゲイビ製作会社の社長をしている苦味。そこへ副社長のサクマにスカウトされたというカタギリが訪ねてきます。
 今までにスカウトされてきた人物とは毛色が違い、スーツ姿で面接にきたカタギリ。自分が出演するのはゲイビだとは知らなかったカタギリですが、苦味の口車に乗せられ実際に試してみることになります。


<感想>

 中心にいるのは苦味とサクマなんですが、それぞれ別の人物との絡みがしっかりあります。そうとは知らずに読んだので最初はちょっとびっくりしたんですが、苦味とサクマの関係が確固たるものであるとわかってくるとむしろ萌える展開でした。

 組み合わせは苦味×カタギリ、サクマ×竜、苦味+レニ×斎木、サクマ×苦味、苦味×サクマ、……あたりでしょうか。苦味は元男優ですし、サクマは以前在籍していた組での組長との関係をにおわせる描写があり、不特定多数との絡みは常にある状態です。

 どんなに他の人との絡みがあろうと、そこに情がなければ嫉妬もわかず、逆に相手に少しでもその気があれば全力で牽制していく様子にただならぬ大人の絆を感じました。苦味とサクマのなれそめは後半で明かされ、命をかけて互いを守ろうとしていたふたりにこれは誰の入る余地もないなと納得していました。

 本当はものすごく怖そうな組長や、サクマの小指がなかったりなど、苦味とサクマが容赦のない世界を渡ってきたことがうかがえるものの、雰囲気は明るくなんだかとてもいいものを読んだ気分になれました。続編発売のお知らせを目にして久しぶりに読み返してみたんですが、いつ読んでもやっぱりすごくおもしろかったです。


<オススメ要素>

・10年以上に及ぶ大人の物語(リバあり)。


<関連作品>

・電子書籍(お試し読みができます。)

Renta!/
BookLive!/
ひかりTVブック/
コミックシーモア/
eBookJapan/
BOOK☆WALKER


・シリーズ
感想記事はこちらです


・CD


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